1年3ヶ月ぶりに輪島に帰った。
「…ぶりに」と打つと、「ブリに」に変換されるほど、
いまだ輪島対応が抜けない私のパソコン。
まずは振り売り(行商)のおばちゃんを驚かしてやろう!
おばちゃんが来る時間まで、通りの一番手前のSさん宅で隠れておくか。
完全犯罪を計画。
…がしかし。通りに足を踏み入れるや、
Sさんと振り売りのおばちゃんに見つかってしまった。
輪島崎出身の振り売りのおばちゃんは、
「バーッ!おっこらいえーー!(あー、びっくりしたー!)」
酸欠寸前の魚のように口をパクパクさせ、同時に私の背中をバチバチ叩いた。
こっちがビックリやわ。
「なんか見かけんような、見たことがあるような人がおるなぁ…と思って
様子を見に来たら、そしたら、なぁ!?」と顔を真っ赤にして笑うSさん。
今度は ターゲットをSさん宅向かいのMさんに変更し3人で結託。
れ「もしもし、Mさん。暑いけど元気?」
M「うん、元気や。毎日遊び歩いとる」
れ「へー、じゃあ、今日もお出かけや?」
M「いや、今日は家におる」
れ「今、隣にめずらしい人おるからかわるね」
S「もしもし」
M「もしもし?」
S「もしもし。わてが誰かわからんけ? 向かいや!む・か・い!」
M「???」
れ「もう一人かわるね」
振「もしもーーし、Mさん!」
振り売りのおばちゃんの野太い声にようやく気がついた様子。
Mさんがケータイ片手に家から出てくるのを、
3人で笑いをかみ殺し、すぐに目が合い大笑い。
1年かけて計画したドッキリ、大成功?でした。(つづく)
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