13年ぶりに沖縄本島を訪れた。
天気が悪かったので、平和祈念館に立ち寄ってみた。
フランスのテロの影響で修学旅行が沖縄と北海道に集中してるとか。
大勢の修学旅行生たちが次々と館に吸い込まれたかと思うと吐き出され
…を閉館時間まで繰り返していた。
目的のひとつだった企画展は、予想以上の健闘ぶり。
占領期(琉球政府)の「日本国憲法のない時代の沖縄」や、
台湾やフィリピン、ブラジルへの沖縄からの移民が取り上げられ、
国策に翻弄された沖縄の人がいかに現行憲法を渇望していたか、
目線の違いを改めて考えさせられた。
建物も新しくなり、ずいぶんクレンジングされた印象ではあるけど、
やはり若者の反応が気になった。
見た目シールズ君みたいな男の子たち。
沖縄戦の悲惨さを感じ取ってくれるだろうか…と思いきや、
錆びたヘルメットや水筒を積み上げた
「鉄の暴風」のイメージ展示にドン引きしていた。
日本軍や民間人が立てこもった「ガマ」の模型には、
「これガチのやつ?」
「マジ、ちょーグロいんだけど。ハエたかってるし」
「おい、こんなところでふざけちゃダメなんだぞ!」とビビリまくり。
めかしこんだ女子高生たちにいたっては
「ムリムリムリーー!!」
…お化け屋敷扱いだった。
戦争を語り継ぐ難しさを思い知らされた。
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