花よりもなほ

 「花よりもなほ」を観た。
せりふのひと言ひと言が意味をもっていて、しかも笑えた。
登場人物である庶民たちの図太さ、したたかさに是枝カントク自身が重なる。
「桜のように潔く散るまで」と、仇討ちを考えている主人公に対して語られたせりふ。
「桜が散るのは、来年もまた咲くためですから」
「サムライ魂」だの「武士道」だの振りかざしている人に、
この言葉の意味を感じてほしいもんだ。

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