近所のばあちゃんに、焼き立てのクルミパンをおすそ分けにいった。
午後2時近いというのに、ばあちゃんはパジャマにどてらを羽織り、寝起き直後だったよう。
右手で目をこすりながら、
「ゆうべな、夜眠れんかったさけ…」。
おととい、じいちゃんの1周忌を済ませ気が抜けたのだろうか。
そして左手で入れ歯未装着の口を隠しながら、
「今、パンを食べたところや。夜は姉ちゃんがくれたパンを食べる」と言う。
「パンだけじゃダメだよ。野菜も食べてビタミン取らなきゃ」と言うと、
「なーも。ビタミンなら摂っとる。『ビタミンパー』じゃ!」と、
頭の横で人差し指をクルクル。
寝起きとは思えない冴えっぷり。
ビタミンの過剰摂取が心配なばあちゃんでした。
目次
コメント