漁師のタケオにスーパーで会った。
「レイザルちゃん、タラいらんかぁ」
家までとりにいくと1匹まるまる鍋用にさばいてくれていた。
肝や白子もつけて「1000円でいい」という。
夏にノドグロをもらってお礼もしていなかったので、
頂き物のミカンと2000円を渡した。
タケオは延縄漁だから、定置網に比べて鮮度が抜群。
刺身でも食べられるほど。
1回じゃ食い切れんので、 胴体の部分は冷凍。
この立派な白子。肝。あらかじめ塩もみしてぬめりお落とすんだって。
頭や腹の部分を鍋に。
目玉の周囲のコラーゲンの部分がおいしい。
苦手な皮もぜんぜん気にならない。
白子と肝は濃厚でなんともいえない。
臭みどころか、香りや風味が際立っている。
タケオの魚を食べると、都会のどんな高級料亭だって
しょーもなく感じるだろう。
本当にありがたいことだ。
日本酒にしようかと思ったけど、白子を見てワインもアリかと。
この白子の濃厚さに負けないワインがこれ。
スペインのRibera del Duero。
澱がざらざらする飲み口は、フランスワインとは正反対。
そのぶん、うまみは抜群。
リベラにしては安価な1990円のを選んだが(高いのはもったいなくて買えない)、
リベラらしさ、は十分味わえた。
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