いつもお腹にお魚を エピソード2

201409-3itumo-sakana2
「ねぇちゃんおるけぇ〜!」
今日も魚屋さんがやってきた。
昨日買ったカレイの干物が残っているんだけどなぁ…と思いつつ、おばちゃんのダミ声に誘われて、条件反射のようにフラフラと。
おばちゃんは秋の日差しにまぶしそうに目を細め、
「父ちゃん、どうした?」と聞いてくる。
「うん、昨日から福井に行ってる」と真正直に答えると、
「そら、ちきねー(しんどい)な。いつ帰ぇってくるんけ?」
ねぎらっているつもりなのか、ちょっと気の毒そうな顔で言うので、
「あ、でも今晩帰ってきます」と言うと、
「なら、父ちゃんに刺身食わせたれ。ホレ、ハチメ!」
と、ハチメの刺身を手渡された。(つづく

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