今年の流行語になったアベノミクス効果で、え、みなさまさぞかし豊かな年の瀬をお迎えのことと存じまっ。
わたくちにおきましては、ま、サッパリ縁がない、と思っておいましたら、ごじゃましたっ!
(イライラするのでふつうに戻します)
おととい、大阪のファミレスでひとり晩御飯を食べていたら、隣の隣の席から、30代前半とおぼしき男性と、セールスマンの声が聞こえてきた。
どうやら「投機マンション」購入をすすめられているよう。
物件は東京都千代田区の一等地! セールスマンのトークが私のデビルイヤーを刺激する。
「一等地ゆえ、入居者は商社マンや銀行マンが多いですよ」
むむむ、セッチーに一棟買いすすめるか…。
「交通至便。皇居や最高裁、国会議事堂まで歩いて行けます」
…って、フツウ行く用事あるか?。(デモとか?)
「ローンは家賃収入で返せる」
というセールスマンに対してニイチャンが
「ローンってフラット35みたいな?」とようやく口をはさむと、
「フラット35ではなく、一般の銀行ローンみないなものです」
「フラット35」が適用されないような物件を、「銀行みたいな」どこから借りるんだよぉ?!!
「リーマンショック後…」とか、「日経新聞によると」とか、それっぽい言葉を織り交ぜ、
「アベノミクス効果で今後家賃の上昇が見込まれます。しかも増税前の今が買い時」と決め言葉。
ってゆーか、
「東京には転勤の予定もなく、出張もない」と話すニイチャン。要らんやろ?!?
実際に物件を見に行く話にもならず、この日の商談は終わった。
「わざわざ東京からきてもらってすみません」
と、ご丁寧にもセールスマンに礼を言うニイチャン。
これ見よがしにスーツケースをガラガラ引きずり去っていくセールスマン。
ホンマに「東京から来た」んか?
ニイチャンに代わって物件を調べてみると…。
6畳一間にミニキッチンの学生マンションの間取り。
「一等地」のわりにショボい。
管理費、修繕積立金も記載がない。
ま、維持管理の心配なんて、持たざる者の余計なお世話…か。
それどころか土地の所有権が、建物所有者に移るのか、不動産会社のままの「借地権」なのか、文面からはっきりわからない。
物件の値段が書いてないのは、人を見て…というか、「応益負担」ってことやろか。
まさかこんなんばかりが「アベノミクス」の実態ではないと願うばかりだ。
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