振り売り(魚屋)のおばちゃんが来るのを私とHさんとで待っていた。
「ホントは家に魚たくさんあるのよねぇ〜。」とHさんはつぶやいた。
実は私もすでに冷凍庫にカレイの干物が5枚、ししっぽのフライ7匹、冷蔵庫にイワシのヒモノが6匹入っている。
「条件反射じゃないけど、おばちゃんが来ると買っちゃいますよねぇ〜…」
Hさんは冷凍庫に貯まった魚は魚屋さんの正月休みの時に消費していくのだとか。
ましてここらのばあちゃんたちは大半がひとり暮らし。
毎日魚を買いに来て、いったいどうやって消費してるのだろう。
こちらの心配を余所に、魚屋さんを囲んで「風がちべたくなった」とか、「誰それがなくなった」とか、ひととおりおしゃべりして、めいめい魚を買って解散。
生活のリズム…とゆーより安否確認みたい。
たとえ冷凍庫に魚が貯まっていこうとも、共同体維持のためなら身銭を切ることをいとわない、魚屋さんを中心とする地域共同体アンド循環型経済。
ってゆーか、やっぱ「そこにおばちゃんがいるから」なんだけど。
目次
コメント