海士町という漁師町がある。
代々サザエやアワビを捕る海女漁を生業としている地域だ。
去年の夏、近くの造り酒屋に地酒を買いに行くと、あわびの肝の塩漬けを、さらに塩抜きのために練り粕に漬けたものをもらった。
海士町の漁師が家でいしる(いわしを塩漬けんしてい発酵させて作る魚醤)をつくるのに、酒屋がわけてあげた一升瓶のお礼だとか。
珍しいおこぼれに、海の近くに暮らすありがたさを実感した。
この季節、ウチの近所でも「ナスあるけ? キュウリいるけ?」とお裾分けが飛び交う。
しかもご近所で畑をやっている人はいないので、正確に言うと「お裾分けのお裾分け」。
野菜のお礼が干物になったり、サザエのお礼に果物をあげたり…。
海と山の見事な循環型経済。
アベノミクスより確実にトリクルダウンが期待できるお裾分け経済「アマノミクス」が注目される日も近いかも!?
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