アートなお客さんの次にグルメなお客さんが帰った後、次は「ニホン大好き」なお客さんが来た。
正確には「連れてきた」。
コインランドリーでたまった洗濯物をしていると、外国人のおばさんがいた。ボストンから日本に来て、自転車で金沢から輪島までやってきたという。
金沢へ観光に来る外国人は腐るほどいるが、能登まで足を伸ばす外国人は少ない。まして自転車でテント泊というからたいしたものだ。なんとなく親近感を感じ、
「ウチに泊まる?」と聞いたら、一瞬迷ったのち、
「イイデスカ?」とのこと。
知らない外国人を泊めるなんて我ながら大胆だなぁ、と思ったが、怪しいアジア人の民家に泊めてもらう彼女の方がもっと大胆だ。
車で総持寺や本誓寺、間垣の家並みを案内した。
大学院で社会学や人類学を学んだという彼女は、日本人と同じように関心を示してくれた。
能登を旅行先に選んだ理由も
「古い伝統や習慣が残っている」と調べてきたからだそうだ。シブいゼ…。
1日目の夕食は家で肉じゃがとサラダを出した。(つづく)
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