ウサギとサル

201305-3usagi-saru

パート仲間だったウサ子(ウサギの心臓)と6月の発表会にバッハの「2つのバイオリン協奏曲」を演奏することになっている。
3年前の発表会で燃え尽きたウサ子の尻をわたしが叩いて、追い込みをかけたのだった。
ウサ子と私は年齢も同じ。大学時代同じクレーメルのコンサートに行ってたり、最初に教わったバイオリンの先生が同じ人だったり、同時にノロウイルスにやられたり、初夢にV6の岡田君の夢を見たり、しょーもない行動が奇妙にカブる。
が、仕事や練習のスタイルは真逆だ。
ウサ子は慎重そのもの。ゆっくりだけど着実で正確。
私はざっくり大まか、そしてだいたい間違える。
あまりにも慎重でいっこうに曲が進まないウサ子に業を煮やした先生が
「もっと楽しんでやったらいいんですよ。レイザルさんなんか最初はいいかげんに仕上げてきますから」と言ってウサ子を慰めたそうだ。おいおい先生よ…。
なんかこれって「3匹の子ぶた」やんか。
一ミリの狂いもなく煉瓦を積むウサ子。一方、藁の家ならぬ、ゴロー仕込みの段ボールとガムテープでとりあえず雨露しのぐ場所を確保するオラ。
「時間はかかったけど、結局は頑丈な煉瓦の家がよかったよ」というありがたいお話も、ウサ子の場合、屋根ができあがる頃には、床が腐ってる可能性が高く、かといって、オラのその場しのぎの段ボールハウスも、少しずつ時間をかけて改良すればいいものを、壁に絵を描きはじめたり、それどころか飽きて放り出す可能性が高く、いずれにせよ教訓は見いだせそうもない。
先生! ウサ子の煉瓦と、オラの段ボールハウス、どっちに住みますか!?

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