木曜日、公民館のカラオケ教室へ通うおばあちゃんたちとバス停で一緒になる。
つい会話に引き込まれる。
「暑っついなぁ。クーラーないと寝られへんなぁ」
「ほんまやなぁ」
「なんぼ昼に水あびてもすぐ汗ぐっしょりや」
「せやなぁ」
「汗疹(あせも)でな、ここ(自分の胸をまさぐり)カユなんねん」
「わかるわぁ~」
「ワコールでもアカンわ」
「そうか」
「せやし、わたしなんかまだきっついガードルもはいてんねんで。もう72やで」
「えらいなぁ」
「お盆明けたら総合病院で白内(障)の手術や」
「あそこのセンセイは阪大出てはんねんてな」
ばあちゃんたちの会話は銀河系より広く、尽きることを知らない。
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