地味な島根の滋味な味

 GWで町中の駐車場がいっぱいだ。
 県の物産館にはおみやげを買う人でにぎわっている。
 日本海側ということで、「物産館」には海産物も豊富に揃えてある。
でも、地元に2年おりながら、なんとおすすめしたいいか分からないのが、「めのはわかめ」だ。
 地元の人は「めのはわかめ」をサッとあぶり、ご飯に振りかけたり酒のつまみにする。
とても手間がかかるので値段が高い。
「めのはわかめ」や「十六島(うっぷるい)のり」の話をするとき、地元の人は恍惚とした表情で語る。
 が、その繊細な味はヨソの人間にはなかなかわからない。(値段も)
 島根の人が県外のおみやげに持っていったとき、
「翌朝、味噌汁の具にされていた」という「悲劇」を聞かされたときは、
どちらに同情していいか、わからなかった。
「めのはわかめ」の味がわかってこそ、真の「シマネーゼ」と言えよう。

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