タイガーマスク

バカボン

全国で「タイガーマスク」や「伊達直人」(「矢吹丈」まで登場!)
などと名乗る人物が、児童養護施設などにランドセルや文房具を贈る現象が話題になっている。
この現象を近頃は「タイガーマスク運動」と呼ぶのだそう。
「運動」だって。歳末助け合い運動みたい。
でもなんで昭和のヒーロー(しかも強くてイケメン)ばかりなのか
(「京マチ子」もいたらしいが→笑)、
「バカボンパパ」や「目玉オヤジ」じゃダメなのか。
ランドセルの色が赤と黒だけなことや、
「ケーキでも食べてください」みたいな、慎ましい内容だったり、
発想がなんとなくわたしらの父母世代、年金受給者っぽい。じいじ・ばあば気分?
松原隆一郎の「日本経済論」(NHK出版新書)によると、
児童養護施設は、90年頃は空きがあって、職員が「営業」に出たくらいだそう。
しかし90年代後半には事態は一変、入所希望者が急増。
長引く不況が虐待の背景に、首都圏や近畿圏での児童養護施設は常時満杯という。
しかも東京都では民間委託により、職員の待遇が悪化、
離職者や休職者が増え、過重な負担になっているのが現状。
子どもの貧困率はOECD加盟国25カ国中10位の日本。
一人親家庭では2位だという。
虐待は一人親や貧困家庭で多く発生しやすい。
虐待から子どもを守り、貧困の連鎖を断ち切るには、
政策的配慮と社会資本の充実が必要…ってコトが書かれている。
…んなワケで、全国の「伊達直人」さん達は、
「菅直人」さんの「子ども手当」を「バラまきだ!」なんてヤボは言うまい。
まさかバラまくのはランドセルだけでいい、なんて思ってないよね?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次