「千の風」にはのらない

10706-1sennokaze
母と一緒にシャンソンのコンサートに出かける。
70歳の年金暮らしのばあさんに、パリ娘の恋もへったくれもないのだが、
まぁ、久しぶりの外出ができてよかったと思う。
で、アンコール曲が「千の風・・」だった。
歌手が「みなさんもご一緒に」なんて舞台から声をかけるので恐る恐る見回してみると、
客席の中高年の人たちが遠い目をして涙を浮かべて歌っている。
洗脳されてるみたいでコワイ・・・。
横目で母の方を見ると・・・。
ああああああ、歌ってる・・・。
テレビは見てないとか言ってたクセに、いつの間に覚えたんや!
コンサート終了後、母はケロリと、
「お墓にはいません、って歌がはやって、墓石屋さんが困ってるらしいな」
と言ってたので、ある意味安心した。
(てか、そーゆー歌じゃないでしょ!)
非国民を覚悟で言う。
私は、あのミョーにアタマに残るメロディーがたまらなくイヤだ。
こんな曲のどこがいいんだろ? 安っぽく泣いてんじゃねーよッ!って思う。
死んでも風になんかならないし、そばにもいてくれない。
後悔や悲しみを泣いてさっぱり忘れたり、ふたをするんじゃなくて、ずっと向き合っていけよ、と思う。
だから街で曲が流れている気配を感じると、身を固くしてシャットアウトする。
作曲者である元電通の新井某が、「イマジン」や「般若心経」
最近では「老子」など、著作権の切れの「メガヒット」商品を「現代語訳」しちゃー、
「自分のもの」にしてるのも気にくわない。
作家ならオリジナルで勝負せい!
なによりこの「千の風」はNHKのキャンペーンとゆーか、
「ヨン様ブーム」の後釜として「仕掛けられたブーム」のにおいがプンプンするのダ。
夏にはフジテレビ系列でも特集するらしい。
まさかこれって「国策」?
このままいくと、改憲して、戦争ができる国になって、
戦死者が出たら靖国神社で「千の風」を歌ったりして。

「ここに私はいません~♪」って、そりゃマズイか。
英霊の御霊があっちこっちに行ってもらっては困るのダ。

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