母と一緒にシャンソンのコンサートに出かける。
70歳の年金暮らしのばあさんに、パリ娘の恋もへったくれもないのだが、
まぁ、久しぶりの外出ができてよかったと思う。
で、アンコール曲が「千の風・・」だった。
歌手が「みなさんもご一緒に」なんて舞台から声をかけるので恐る恐る見回してみると、
客席の中高年の人たちが遠い目をして涙を浮かべて歌っている。
洗脳されてるみたいでコワイ・・・。
横目で母の方を見ると・・・。
ああああああ、歌ってる・・・。
テレビは見てないとか言ってたクセに、いつの間に覚えたんや!
コンサート終了後、母はケロリと、
「お墓にはいません、って歌がはやって、墓石屋さんが困ってるらしいな」
と言ってたので、ある意味安心した。
(てか、そーゆー歌じゃないでしょ!)
非国民を覚悟で言う。
私は、あのミョーにアタマに残るメロディーがたまらなくイヤだ。
こんな曲のどこがいいんだろ? 安っぽく泣いてんじゃねーよッ!って思う。
死んでも風になんかならないし、そばにもいてくれない。
後悔や悲しみを泣いてさっぱり忘れたり、ふたをするんじゃなくて、ずっと向き合っていけよ、と思う。
だから街で曲が流れている気配を感じると、身を固くしてシャットアウトする。
作曲者である元電通の新井某が、「イマジン」や「般若心経」
最近では「老子」など、著作権の切れの「メガヒット」商品を「現代語訳」しちゃー、
「自分のもの」にしてるのも気にくわない。
作家ならオリジナルで勝負せい!
なによりこの「千の風」はNHKのキャンペーンとゆーか、
「ヨン様ブーム」の後釜として「仕掛けられたブーム」のにおいがプンプンするのダ。
夏にはフジテレビ系列でも特集するらしい。
まさかこれって「国策」?
このままいくと、改憲して、戦争ができる国になって、
戦死者が出たら靖国神社で「千の風」を歌ったりして。
「ここに私はいません~♪」って、そりゃマズイか。
英霊の御霊があっちこっちに行ってもらっては困るのダ。
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