映画「悪人」を観た。
宣伝ポスターなんかでは、ツマブキ君がちっとも「悪人」に見えないので、あまり観るつもりはなかったのだけど、「フラ・ガール」の監督だし…。
国道沿いの郊外店に勤めるOLの単調な毎日、漁村暮らしで病気の祖父母と同居する日雇いの若者…。
登場人物らのありふれた日常にやりきれなさを覚える。
胸が詰まる思いで観ていたのもこのあたりまで。
…というのも、ツマブキ君の養育者である祖母(樹木木林)が、悪徳商法にひっかかり、後に悪徳業者の事務所で
「お金を返して下せえ!」と泣きつくシーンに、
(あ~、これは「特別商取引法」のクーリングオフが適用できるのにィ~! いや、「不退去」だから、「消費者契約法」の「取り消し」だ!)
…などと、そっちの方が気になってしまって、肝心の殺害の動機や人間模様、逃避行シーンの印象がすっかり薄くなってしまったのだ…。
ううむ。
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