店には智内兄介の絵や地元出身の若い作家の作品などが季節に応じて飾られていた。
そうやってアキオさんは「薄墨羊羹」だけでなく、年少者やいろんな人を、さりげなく支えていた。
誰とも徒党を組まず、一人で、自分のやり方で誰かを支えるアキオさんのスタイルを、私は自分の中に少しでも生かし続けていきたい。
アキオさんに会えなくなってしまったことが、どうしようもなく悲しい。
だからせめて転勤でやってきてたまたま暮らした四国の町でアキオさんと過ごすことができたことを宝物の時間と思うことにする。(つづく)
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