広報のコラムを年1回ほど書かせてもらうことになった。
郊外へ自転車で15分ほど行くと、護岸工事のされていない、とても魅力的な景色のところがある。
鎮守の森からは「トトロ」がでてきても不思議ではない、ってカンジ。
その地域の歴史を調べていると、ちょっとした「伝説」を発見。
早速、裏取りの取材へ。
船の修理をしていた漁師のおじいさんは、話しかけてもノーリアクション。
聞こえてないのかなぁ、と思ったら、ぽつりぽつりと話してくれた。
途中、プレジャーボートが通り、波が立つ。
すると、河岸の葦がチャプンチャプン、とゆっくり受けとめる。
対岸のコンクリの岸が、波を跳ね返してるのと対照的だ。
実はこの地域、護岸工事と家の立ち退きが決まっている。
「このままでええのにね」というと、おじいさんはトンカチの手を休め
「市(す)の決めたことじゃから」とまたポツリ。
おじいさんだけの話では弱い、と翌日出直す。
ゲートボールのお年寄り達を発見。
話を聞こうにも、ゲームに夢中。
じいさんが私を見つけ、
「あんたもやんなさい」と誘ってくれる。
え~!と言いつつ、ここで逃げ出してはいかん。と、まずは見学。
じいさんはローヤルゼリー入りのドリンク剤をくれた。気合い入りすぎだって。
このチームは県の大会にも出るくらい強いらしい。
なるほど。パターがボールに当たる瞬間の音が違う。
ゲートボールというのは、ただ打ってゴールを目指すだけでなく、ビリヤードや将棋にも似ている。
「つぎはヌ(2)だ!」
「ハツ(8)は誰だ!?」
説明してもらっても、なんて言ってるかわかんないよぉ~。
足を引きずり、腰も曲がっているけど、司令塔の指示に従ってきわどいコースを攻めている。
やるなぁ。
なんて感心してるウチ、2ゲーム(1時間)も見てしまった。
ようやく練習が終わり、肝心の話を聞こうと思ったら、
じいさま達はサッサと軽トラに乗って解散してしまった。
とほほ。
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