真夜中の取り調べ

取り調べ

夜中に急に気持ち悪くなり、トイレで吐いた。
風邪でもなさそうだったので、さては、昼ご飯に食べた
「舞茸天ぷらそば」が油っこかったか?
ゴローは
「熱は測ったか?」
「まだ気持ち悪いか?」
「たぶん天ぷらの油が悪かったんやろ」
などと、心配してくれる。
吐いたら収まったので再び寝付こうとすると、
突然思いついたように、
「まさかアイスなんか食ってへんやろな?」とゴロー。
「へっ?!」
「だから、アイスなんか食ってへんよな?」と念を押す。
「な、な、なんでっ?!」
「そらそーや。この時期にアイスなんて食うヤツ少ないから、
回転が悪くて古いのにあたることはよくあるで」
「・・・。」
「食ったんか?」
「はい・・・。」
「ホンマに食ったんかっ!?」
「す、すみません。食べました。」
「どこで!?」
「え、駅。」
「駅にアイスなんてあらへんやろ?」
「駅、の隣の、シャミネで・・・。」
「なにアイスや?!」
「抹茶ソフト・・・」
「それだけか?」
「はい、それだけです」
しんどい身体に優しい言葉で安心させ、
その後に続く非情な取り調べ。
「自白」は「する」のではなく、「させられるもの」だと実感。
「取り調べの可視化」は絶対必要だと思った。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次