3日目。中ノ島・海士(あま)町へ。
「さざえカレー」や「隠岐の塩」、「岩ガキ」など、
ご当地ブランドでまちおこしをしている島だ。
「海士は畑もあるから風景がやさしいよ。あの島は魚も肉も野菜も、島の中で全て揃う完全自給自足の島だ」
と松江の人も絶賛していた。
菱浦港につくなり、私たちに女の子が向かってきた。
民宿の客引きか?と思いきや、役場の観光課の人だった。
ここでは船が着くたび、観光課の人が観光客を出迎えるのだ。
そもそも観光課を役場から港に出向させたのも今の町長のアイディアらしい。
海士では「だんだん」のドラマ効果はほとんどなかったとのこと。
ドラマ化に頼らず、アイディアと営業努力で勝負する姿が頼もしい。
レンタサイクルで金光寺山の展望台へのぼる。
隠岐神社を見ていると、
「昨日はどうもすみませんでした~!」と
団体旅行のバスガイドさんから話しかけられた。
人違いかと思い、よく見たら、別府港の定食屋さんにいたおねえさんだった。
「すみません、食事が出てくるの遅くて。間に合いました?」
「ええー!!兼業?」
「そう。島の人は多いよ。半農半漁、ならぬ半農半商」
「昨日はめがねかけてなかった?」
「あれは変装!」
バレバレやんか・・・。
それにしても、おねいさん、おもしろすぎます。
天気予報通り、雨がざっと降り出す。
3セクのマリンポートホテルに到着。
海中展望船「あまんぼう」で星空ナイトクルーズがあると、夕方放送が流れる。
天気が悪く、星も期待できそうもないので迷ったがあきらめる。
翌日、NPO海士人でカヌー。ガイドもついて3時間一人3500円。
地元出身のお兄ちゃんは、Uターン組。
NPOも青年団活動の延長のよう。
海士はIターンも多いせいか、なんとなく若さと活気がある。
都会では産科が予約で2ヶ月先までいっぱいだ、と話すと、
海士では墓石屋の予約が2年先までいっぱいだ、とニイチャン。
「いしや(ゃ)」不足は共通?
波が高くなる手前でひきかえす。
エチゼンクラゲがぷかぷか。
中国のダム建設の影響じゃないか、と言う。
昨年、北京オリンピックの年はクラゲが現れなかったそうだ。
そういえば、ヨット競技に支障が出るとかで、一掃してたような。
隠岐牛の店でわたしは牛丼、ゴローは焼き肉定食を注文。
隣の席ではベストにタイトスカートの制服姿と、
書類を抱えたポロシャツ姿の2人の女性が焼き肉をジュージュー。
「保健師さん」と「ケアマネさん」の組み合わせっぽい。
その後、西の島に戻る内航船でも一緒だった。
内航船を下りると、2人の女性は「すし屋」さんに入った。
さっき「焼き肉」食べてたのに。
民俗資料館を見て回り、再び港に行く途中、
「よく会いますね!」と、さきほどの制服の女性に声をかけられた。
「保健師さんですか?」
「わかりますか?」
「見るからにケアマネさんと保健師さんってかんじでした。さっき焼き肉食べてたのに、寿司屋へ入ったましたね?」
「はい、こっちの島の保健師なんです。研修で今から病院へ・・・。」
と急いでいるにもかかわらず、名刺を渡してくれた。
海士の人も元気があって好きだけど、知夫里の人も根っから親切な印象を受けた。
日本海の島というだけで、自然が厳しくて、人も暗いっていうイメージを持っていたけど、
意外に隠岐って沖縄っぽい。
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