週刊ポスト 山藤章一郎の連載(143回)によると、この1年で30代の市長が12人誕生したという。(横須賀市、島根県益田市、箕面市、有田市、葛城市、松阪市、御殿場市、柳井市、松原市、佐久市、千葉市、奈良市)。横須賀市では小泉元首相が推す地元現職に新人吉田雄人が勝った。連載では彼らの共通項を挙げていた。
①ひたすら「駅立ち」
②マニフェストの全戸配布
③資金は全て個人献金
そして12人のスローガンはすべて「チェンジ」。
「アクセンチュア」というコンサル会社で地方自治のITを担当した吉田氏は、「地方自治」におけるボランティアの募集の方法まで学んだという。さらにカネ集め、チラシのデザインまでノウハウを蓄積し、チラシには現実に存在する危機を訴え、数値をリサーチ、どうすべきかの趣旨を伝えるようにした。
袋カンパにペラペラの名刺、自転車まわりで新市長になった吉田氏は、財政危機を問題とし、それまでの豪華な市長室(革張りのイスやシャンデリアや絵画)も廃するようだ。
このポストの記事を読んで、なんかとても後味が悪かった。
お金をかけず、クリーンで、政策中心……は、いいことなんだけど。
社会運動などを通して、「手段として政治家になった」「市民派」に代わって、今後は
リサーチによって導き出した「多くの人が望む政策」を掲げた「政治家になることを目的とした」人たちが中心となっていくのだろう。
今度の衆院選もそうだけど、世襲よりタチが悪いかもしれない。
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