月に2回ほど、1時間だけ、市長と直接対話する時間が設けられている。
事前申し込みは必要ないので、希望者が多ければ1人当たりの持ち時間は減る。
この日は地元中学生が社会科見学の一環で来ていたのと、
へんな運動系おばさん(スポーツじゃない方の運動)、
アグレッシブな障害者おばあさんだった。
レッテルつけられる前に、「転勤者目線」で、街への希望を伝えた。
島根はバブル時の開発に取り残されたせいで、高層建築が少ない。
でもそのおかげで空が広くて気分がよい。
中心地に空き地が目立ってきているから、
今後マンション建設がすすむことも考えられる。
景観を保護するための高さ制限をすぐするべきだ、と伝えた。
総務省出身の市長は、次の議会で条例を検討しています、と説明した。
さらに、大手前の道路拡張や大橋の架け替え事業についても、
あまり大きな開発よりも、生活規模に見合った整備の方が安心感をあたえるのでは、と感想を伝えた。
「運動おばさん」は、というと、
広報の係の人が写真撮ろうとすれば、
「すみません、映りたくない人は配慮していただけるんですよね?!」
「もう開始時間から5分過ぎましたよ!」
すべて「闘争」口調。
かと思えば、市内観光バスに人が乗っていないのはお金のムダ遣いだ。
日本海側までルートを延ばせ、など、より無駄遣いを主張していた。
「障害者おばあさん」は自作の詩集を手渡し、市長に朗読させ、
「知事にも渡してくれ」と頼み、
市内公立学校に配布するよう、教育委員会宛に何十冊と置いて帰った。
市内観光やバスケットボール・リーグについてなど、
中学生の質問が下調べも出来ていていちばんよかった。
市庁を出たところで、さっきの中学生グループの2人の女子が声をかけてきた。
「あの~、まだ4月にいらしたばかりなのに、すごい松江のことご存じですよね~。感動しました!」
だってさ。えへへ。リスペクトされちゃったよ。
「観光ルートだったら、自転車コースも考えてみたら? 結構遠くまで行けるし、帰りは一畑電車で積んで帰れるよ。自転車流行ってるし、エコだしね!」と言って颯爽と自転車にまたがって別れた。
オラに眼をつけるとは、なかなかいいセンスした中学生だぜ。
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