熱闘妄想甲子園-奥能登高校1

高校野球の地区予選を前に、先日からのドカベンネタを引きずっている。
スポ根マンガでは大阪、熊本、高知など、方言の個性的な地域がライバル校になる。
ひるがえって、北海道や北陸、広島、四国は方言としてはチョッと弱い。
逆に東北は難し過ぎるし…。
本来、強豪校揃いの石川県勢も加えてほしい。

「私が監督(社長?)です」が口ぐせの、金満監督率いる強豪、「加賀百万石高校」。
対するは、「どんな魚も球も逃さない!」、刺網漁のような攻守が光る奥能登高校。
しかし現実は、部室が金箔ばりの百万石高校に比べ、
奥能登高校はキャプテン小田嶋によるセルフビルドで再建中。
部員はパチンコ(のバイト)、釣りに祭りに余念なし。
廃部寸前まで追い込まれていた。

そこへ東京からやってきたオギノ監督によって、
奥能登高校の持つポテンシャルの高さを見出される。
力不足で伸び悩むピッチャーには、「揚げ浜塩田」でフォームを改善、
(その無駄のない美しいフォームはやがて「波の花投法」と名付けられる)
内野手には海女の素潜りを体験させて、動体視力と
アワビひとつに値段があるように、一球一球の価値を叩き込む。
器用さばかりが先に立つ小田嶋には、
キリコを担がせチームワークの大切さを学ばせる。

かくして順調に地区予選を勝ち上がり、県大会決勝戦では死闘の末、

強豪百万石高校を破り、とうとう憧れの甲子園へ‼︎

深紅の大優勝旗を奥能登に持ち帰ることはできるのか⁉︎

そして部室は無事完成するのか⁉︎

(つづく)

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