09年1月25付け、愛媛新聞に載った松山市の新卒者の募集記事。
「まち全体が屋根のない博物館」とテーマにまちづくりを!
都市間競争の時代にあって、私たちは松山市ならではの魅力と個性を活かしたまちづくりを進めるとともに、自己決定・自己責任に基づく自立的な行政を推進することが重要だと考えます。その象徴が、松山市出身者を主人公とする小説「坂の上の雲」を軸としたまちづくりであり、まち全体を屋根のない博物館に見立てた『フィールドミュージアム構想』によって、市内に点在する小説ゆかりの有形・無形の資源を活用しながら、市民が主体となって積極的にまちづくりに参加できる土壌を構築して、まちを元気にしていこうとしています。四国初の50万都市であり、健全な財政状況を誇る松山市だからこそ、夢や希望のある独自のまちづくりが可能です。
そのまま書き写していて、シロウトの私でもゆううつになってくる文章だ。
まず
【「私たち」】とは誰なのか。(文脈から行くと市職員なのだろう。)
【「自己決定・自己責任」】を誰に求めて、【「自立的な行政」】とはなんなのか。
市職員が自立的、自己責任で働き、国からの補助を求めず、
地方として「自立」することが重要だと市職員が考えているのだろうか。
だけどその後に【「市民主体となってまちづくりに参加できる土壌を構築して」】、
と続くところを見ると、あくまでも自立の土壌は行政が作るから、あとは
市民が自立して自己責任でやってください、と言うことなんだろう。
【松山市は松山市市民が「自己決定・自己責任に基づく自立的」な「個人」になるための「行政」をすすめ・・・】
いっそこう改めたほうががしっくりいく。
ごまかそうとするからわけがわからなくなる。
【その象徴が坂の上の雲のまちづくり】と言うのだから、
「語るに落ちる」とはこのことだ。
「していこうとしています」、「進めるとともに」・・・「推進していく」など、
基本的な文章力もアヤシイ。もうちょっとプロの仕事しよーぜ。
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