「あのぉ、きょうの夕食は何をつくればよろしいでしょうか」と鬼コーチに問いあわせると、「この季節や。ゴーヤかナスでええんちゃうか」
「いや、それはいろいろやったんで、別の素材で…」
「ふんっ、えらそうに。冷蔵庫にはタマネギと卵があるんやな。だったら肉じゃがでもつくってみろ。ただし、仮にも主夫修業なら、もう一品はつくらなあかんで」
料理は段取り。まずは「もう1品」から着手する。
▽キュウリとジャコとワカメの酢の物
キュウリ1本を薄く輪切りに。
乾燥わかめを水でもどす。
ジャコを加えた上から、ミツカンの「いろいろ使えるカンタン酢」(甘酢の調味料)を大さじ2杯入れて軽く混ぜて、あとは冷蔵庫にしばらく置いておくだけ。
▽肉じゃが
ふたのある大きなフライパンを使用。
・じゃがいも 2個(翌朝も食べるなら3個)を4等分
・タマネギ1個 縦に6等分(まちがえて8等分してしまった)
・牛肉 150グラム(朝も食べるなら200グラム)
・酒 50㏄
・しょうゆ 大さじ2
・みりん 大さじ1
・砂糖 大さじ1
包丁でジャガイモの皮をむこうとしたとき、鬼コーチから見ているかのようにメールが来た。
「ジャガイモはピーラーでむけ。芽はちゃんととれ」。ジャガイモの皮をピーラーでむくなんてはじめて。ジャガイモは4等分と言われたが、大きいから5等分にした。
ジャガとタマネギを炒め、すきとおってきたら肉を入れる。
酒としょうゆ、みりん、砂糖を加えて混ぜる。基本は水は入れないが、焦げそうならちょっと入れてもよい。蓋をして、しばらく弱火で蒸し煮に。
こげくさくないかチェックしながら5分間はがまん。ふたを開けると水分が多すぎて、味がちょっと薄い。しょうゆ大さじ1/2を追加してから強火にして水を飛ばしてできあがり。
盛りつけて食べてみると、ジャガイモがまだちょっとかたい。
味の薄さをカバーするため一味をかけるとなかなかうまい。100グラム120円のアメリカビーフでも、肉じゃがにすれば十分おいしい。
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