ヴァンサンク・ブランシュ

Rの誕生日は心斎橋のヴァンサンク・ブランシュでランチ(4500円)を食べることに。
ゆったり広々していて静かな店内。
最初の飲み物は、フランスの白ビール。フロオーネンブルグといい、
フルーツのような風味がある。スイカのリキュールはまさにスイカの味と香りだ。
給仕のキビキビした仕事っぷりに、とっても期待が高まる。
劇場でお芝居を見ているような気分になる。

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「付け出し」。マドレーヌは玉ねぎを練りこんでいる。
「玉ねぎ」と説明を受けたのに、「カニカマ」と聞き間違える庶民の悲しみ。
フォアグラの上にぶどう?のゼリーをのせたもの、それに、肉のパイ。
すね肉のシチューみたいな、しっかりしたお肉。GR016244

ひとつめのオードブルは、本マグロの炙りと冬瓜をコンソメ味で。
薄味!だけど、物足りなくない。
「へぇぇ~…!」
「ほぉぉ~…!」
そんな言葉でしかでてこない、食レポ失格のおら達。

グラスワインは1200円。ハーフだと800円。
ハーフでは物足りないから普段ならグラスワインを頼むのだけど、
「うちのワインは他の2分の1の値段で倍の量」という。
ソムリエオススメの白ワイン3種と赤ワイン1種を
それぞれハーフで頼んだ。普通のレストランならフルのグラスワインの量に近い。

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白ワインのひとつめは、ドイツの「ディープ・ブルー」。
ピノロワールという赤ワイン品種のぶどうの皮をむいて作っている。
酸味と甘みがある。二つめはイタリアワインで、言われてみるとちょっとだけ苦味がある。
3つめはカリフォルニアのナパバレーのもの。グラッパに似た甘みがある。
カリフォルニアワインは、とうもろこしづくしの2品目のオードブルにぴったり。
トウモロコシと生クリームのアイス、スープ、若い葉っぱが甘いのにも驚いた。

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次はイサキ。魚の汁で味付けしたリゾットを下に敷いていて、
ソースがわりに。薄味なのだけど、どれも美味しい。
つけあわせのツルムラサキの苦みと歯ごたえもぴったり。
口直しのシャーベットは、ホワイトラムとスペアミントの味。

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メインは、奄美大島の島豚の「カズゴロウ」。
レア気味に焼いてあって肉の味がしっかり。脂身部分も歯ごたえがあって濃厚だ。

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Rは子羊。オーストラリア産という。ソースには黒にんにくを使っているのだとか。
レアのお肉は苦手だったのだけど、これは絶妙!

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デザートは荒川の桃のコンフォートとアイスと、ハーブティーのゼリー。
さらにちょっとした焼き菓子も出てきた。

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オープン40年の老舗は、味はもちろんだけど、
料理や酒を楽しませる術をよく知っている。ワインの美味しさは感動ものだった。
料理との相性がこんなにも違ってくるなんて!
今までワインを味の好みで選んでたことがもったいなかったなぁ…と思うほど。

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給仕がお皿を下げるとき私が話しかけると、
会話を邪魔しないように、さりげなく他の給仕がお皿を受け取っていた。
流れるような連係プレーに惚れ惚れ…。
口においしく、目に耳に楽しく。
そうだよな。「レストラン」って、そういう特別な場所だったよな…
と、思い出させてくれた一日でした。
ごちそうさまでした!

 

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