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遍路㉗久万へ峠越え 内子~久万20200302
6時、下のレストランで朝食。1000円だけあってボリュームたっぷり。2階の民宿は昔は飲み屋の個室に使っていた。内子には当時、民宿は1軒しかなかった。だから「上がもったいないから民宿やれ」とほかの民宿の人から言われたという。だから長細い間取り... -
遍路㉖昭和のまちとメーテルの村 卯之町~内子20200301
旅館「まつちや」は、カッパや靴などはすべて乾燥してくれて、「お接待」で着ていた服を洗濯してくれた。雨で体が冷え切っていたからありがたかった。今朝は昼食のおにぎりまで。どれほど親切な宿なんだろう。玄関の彫り物はお遍路さんから贈られた。そ... -
遍路㉕重要伝建のまち 宇和島~卯之町 20200229
モーニングを食べて7時10分出発。冷たい小雨が降っている。 和霊方面は古い商店や銭湯があり、城下の庶民のまちの雰囲気が残っている。でも10年もすれば商店は廃業し、銭湯もなくなるのだろう。 国道に出たころから本降りに。風邪が悪化して水っぱなが... -
遍路㉔由良半島の眺め 柏坂~宇和島20200228
おにぎり3個のうち1個と、文旦を食べて6時半出発。 氷点下1度。手袋をしても手がかじかむ。 川をさかのぼって集落を抜けて登山口へ。 標高差400メートル超だから急な登りがつづく。 炭焼窯の跡がいくつかと、なぜか野口雨情の歌碑が点々と据え... -
遍路㉓夕食4000円の宿 延光寺~柏坂20200227
6時35分発。延光寺の目の前から遍路道をたどる。薄暗い早朝はいろいろ思い出して心が揺れる。 国道に出て1時間、川を渡ったら宿毛のまちだ。 県境が近いから愛媛銀行がある。おしゃれなカフェや飲み屋も多そう。でも、以前より店は減っている。古ぼけ... -
遍路㉒真念遍路道 大岐浜〜延光寺20200226
おじさんお遍路さんから錦の納札をいいただいた。錦の札は四国を100周以上したあかしだ。すごいなあ。 6時45分発。朝日が海の上に半月型に浮かんでいる。やけに暖かい。 ペースは悪くないが、10日前に覚醒した時は平均時速5キロ弱だった。今は休憩を含... -
遍路㉑黒潮は三途の川 土佐清水~大岐浜 20200225
6時40分に宿を出て、深い入り江沿いに歩く。清水港は天然の良港だ。 きょうはあたたかい。7時過ぎには手袋をはずし、7時半にはカッパを脱いだ。 7時半、県道から中浜の集落におりる。中浜会館という公民館のような建物と「中浜区長場」という建物もあ... -
遍路⑳四万十から足摺 入野〜土佐清水20200224
夜行バスで朝6時半に土佐入野駅近くでおろされた。 まだ薄暗い払暁、薄いずぼんでは冷える。手袋をしても手がかじかむ。だが太陽が昇り7時をすぎるとちょうどよい気温になる。 高知県は忠魂碑も多いけど「九条の会」も多い。自由民権以来の流れがある... -
遍路⑲超ペースの最終日 佐賀〜入野20200215
朝食を食べて7時半出発。いつもより出発が1時間ほど遅い。 川の右岸に渡り旧道をたどる。伊与喜川は里と山の境を蛇行して優しい風景を作っている。静かな道で心地よい。 伊与喜駅の近くから山越えの遍路道を歩くつもりだったが、通行止めだから国道... -
遍路⑱雨は修行? 久礼~佐賀温泉20200214
相部屋の男性から「山道はいっしょに歩きませんか」と言われ、なりゆきでしばらく同行することに。「うちの女房は……」という話は修行と思おう。 6時20分にゲストハウスを出発。昔歩いた大坂の遍路道をたどる。 川沿いの小径で、ウグイスの声を今年は...