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熊野古道・カヌーで川の参詣道 上

熊野古道はほぼすべて歩いたのだけど、本来は舟で下る本宮大社から新宮までは、いまは舟がないから、自転車を使ってしまった。
せっかくカヌーを手に入れたから、その前半をカヌーで下ることに。

大斎原裏から出発-1

本宮大社の手前に、川原におりる道を見つけた。そこでカヌーを組み立てる。10時50分出発。杉の巨木が小山のように茂る大斎原が美しい。
藤原定家らもたぶんこのへんから舟に乗ったのではなかろうか。速玉大社までの約40キロを丸一日かけて下ったという。

中世の貴族気分でこぎだしたが、すぐにすぐに浅瀬に阻まれる。ごりごりと船底をこすり、カヌーをひっぱるはめに。

備崎橋まで-2

まもなく最初のトラス橋「備崎橋」をくぐる。この橋をわたって左岸の山にわけいると大峯に向かうことができる。
請川合流点まで-3

小さな瀬が連続するのは楽しいはずなのだが、浅すぎて底をこすったり、岩にぶつけたり。バタフライカヤックスの頑丈な船体布もさすがに小さな穴が開いたらしく、水がもれてきた。

高津橋まで-1

11:49、出発地点から3.5キロの高津橋をくぐる。。歩いてばかりだからいっこうに進まない。

小津荷まで-2

昨年自転車で走った小津荷という集落をへて、12時半ごろ、左岸におそらく上地という集落が見えてくる。

上地-1

石垣を備えた家は水害対策であることが、川から見るとよくわかる。
12:45、敷屋大橋(出発から7.4キロ)。

敷屋大橋-1

中洲に車が何台もおりて、アユ釣りをしている。瀬で釣っているから通過するのに気を遣う。カヌーの数も釣り師の数も少ないこともあって、ぎすぎすした雰囲気にはならない。

13:07、発電所の出水口(9.1キロ)に着いた。この目の前には水量の多い瀬があってざぶざぶと水しぶきがかかって心地よい。

発電所出水口?-1

地層が褶曲していたり、柱状節理が露出していたり、奇岩が多くて飽きない。

相須集落まで-8

13:35 左岸(三重県側)に相須集落(10.3キロ)。川が湾曲した内側に広い川原がある地点に集落が点在する。川の内側は水害の被害が少ないからだ。

相須集落まで-13

13:58(12.6キロ)、北山川との合流地点の宮井橋。

北山川合流の宮井橋-3
そのちょっと下流に、北山川をさかのぼる観光船の拠点がある。

遊覧船船着き場まで-2

観光船が通るから深さは十分あり、こぎやすい。ただ、船底の穴が大きくなってきたのか、しばらくすると艇内はひたひたになり、定期的に上陸して水抜きをしないといけない。
布製のガムテープがあれば簡単に補修できるのだが、もってくるのを忘れた。川下りや山登りをよくしていたころは、ガムテープとヘッドランプを忘れるなんて考えられなかった。
日常生活でも携帯していたのに。
アウトドアの機会が減ってすっかり堕落している。

楊枝集落-1
左岸に楊枝集落を見ると、きょうのゴールはもうすぐだ。

三和大橋まで-3

14:30、旧熊野川町の役場があった日足地区の三和大橋下に到着した。
地図上で16.6キロ、GPSでの計測では18.28キロこいだ。
全体平均速度4.6キロ。移動平均速度6.1キロ。
川下りとはいえ、熊野川はきわめて傾斜がゆるく、本宮大社でさえも標高80メートルちょっとしかない。
さらに向かい風がけっこうきつかったから腕全体がつかれ、握力が効かなくなった。
よい運動になった。
家にもどって、船体布の補修作業をした。(つづく

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