オリオン石垣島エコツアーサービス(石垣市桴海)のオーナー久松さんが午前8時半に迎えに来る。
久松さんは12年ほど前に本土から移住してきたという。
彼によると、昔の空港は離着陸が難しく、果物を外に運べず腐らせてしまうことがあった。
滑走路の延長線上に遺跡があるから延長できなかった。
新空港ができて観光客が増え、ツアー会社も乱立したという。
午前中はシュノーケル、午後はカヤックをすることに。1人1万1000円。
オリンパスの防水カメラを借りた(2000円)。
ウェットスーツを着て米原の海へ。
オジサンという魚や、イソギンチャクでかくれんぼをするクマノミがあちこちで見られる。
一番大きいのが雌。二番手がその夫。三番手以降は子づくりに参加できない。生まれたときはすべて雄で一番大きいのが性転換するという。
アジなどは最初から雄雌が決まっているが、数が少ない魚は性転換することで生き残りをはかるらしい。
尾のほうに目玉模様のある魚は、顔がそちらだとだまして、すばやく逃げる工夫だ。
前からの攻撃されたら逃げ遅れるからだ。
だから本土の砂浜のように暑くならない。
昼食は「キッチンみさき」(石垣市野底1168)へつれていってもらった。
おじいはデントウ潜りをする漁師。おばあ、といっても若く見えるおばさんが10年ほど前に食堂を開いた。
部屋の内部にサンゴの石を敷き詰めている。
おじいが投網でとったばかりの小魚をみせてくれた。
二種類。さばいて空揚げにして南蛮漬けにする。それがおいしい。
おじいはモズクもとってくる。そばの出汁は、カツオや昆布や鶏ガラや…。
どれも手作りで味が優しくておいしい。
ドラゴンフルーツも庭でとれた。数年前から植えはじめた。実が白いものは甘みが薄いからサラダにするとよい。
「みさき定食」1070円はすごいボリューム。
ヤギの刺し身、なんとかハギのフライ、モズク、八重山ソバ、ドラゴンフルーツ、ゴーヤチャンプルー…。
サルは八重山ソバを頼んだ。
午後はマングローブツアー。
海岸まで出て、カヤックに乗り込む。
海を15分ほどこいで、川をさかのぼる。
潮が満ちつつあるから放っておいても上流に向かって動く。
この川の汽水域には、ヤエヤマヒルギとホンヒルギが生えている。海辺に近いところは、波が押し寄せても倒れない、根をがっしりと張るヤエヤマヒルギがあり、枝からも根(支柱根?)が生えている。
ちょっと上流にはホンヒルギがある。こちらは直立していて、泥の中からくの字状にまがった根っこがあちこちに顔を出している。
ヒルギの先端には細長いロケットの先端のような種がある。
それが一定程度大きくなって下に落ち、波に流されてどこかの泥に突き刺さり、生えてくる。
数枚の葉があるうちに1枚黄色い葉があるのは、塩分を排出するためという。
1枚に塩分を集中させて落とす。
黄色い葉の茎の部分を口に入れると緑の葉に比べてしょっぱい。
マングローブの下の泥の土にはヤシガニがつくった穴だらけ。気温が25度以上になると這い出してくるという。
シャコ?のような動物がつくる泥塚のようなものも多い。地中にもぐって、掘った泥を上に盛るから塚になる。泥を上下にひっくりかえし、耕している。
泥を掘ると、ハマグリの何倍もあるような巨大なシジミが次々にでてきた。
トントンミーという地面をはねる魚もいた。
夕食は「海八」という居酒屋へ。
5,6年前に開店。2年前に東京に支店を出したという。
・刺し身盛り合わせ(1180円)
ハララー(イワシを酢でしめている。歯ごたえはあるが脂はのっていない)マグロ、イカ
・タマン(ハマフエフキ)のマース煮(800円)
ボリュームたっぷり。岸壁でつってきたとか。800円。
皮はクジラのように歯ごたえあり。プリプリした身の歯ごたえがすばらしい。脂も結構のっている。
・請福 白百合 生ビール 湯わり 瓶ビール 7200円。
20141219(つづく)
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