6時半、日本最西端に近いだけあってまだ暗い。船着き場で豆入りの肉味噌とマヨネーズをまぶしたキャベツをのせたごはん(350円)と、チャンプル−やらスパムやら鶏肉やら卵焼きやらが載った弁当(450円)を買った。
石垣島は手作り弁当が豊富で安い。
40分で西表島の大原港。ガイドのお兄さんが待っていた。茨城県から15年前に引っ越してきたという。当時は移住者が多かった。
ガイドの草分けはハエミパピヨンの山元さんで、このお兄さんは第3世代という。
彼が入ってきたころと比べて、今は男はほとんど来ない。未婚のカップルが最も少ない。自然のなかで遊ぶ術を知らず、男が主導できないから、とのこと。
上原方面に走って車を降りて、フェルトブーツと膝当てと、ヘルメットを装着する。西表は道がないから沢をのぼる。山頂にのぼる、という人はまずいないらしい。
山の中腹に滝が見える。1日コースだとあそこまで行くが、きょうは半日コースだから手前のゲータの滝まで。
川沿いをのぼっていく。泥が山のようになって、そのてっぺんに穴が開いているのはカニの穴。
樹木は、シイの種類のほか、桑の仲間が多い。
中米のセイバのような板根がある木は桑の仲間だそうだ。
椰子のようにそびえる木は古い種類のシダという。恐竜時代の植生が残っているのだろうか。
ゆうべ食べたオオタニワタリは明るい新芽の色だ。
この葉の先端のくるりとまるまった若い部分を食べる。
シダの若い芽にあたる巨大なゼンマイも食べるらしい。
この谷には蚊や蝿がいないから、ハイキングに向いているという。
片道1時間、のんびり歩くと滝に着いた。
そして12時には出発点にもどってきた。
エコビレッジ西表という宿には12時半に着いた。できて8年という。
ハナマウイを思わせるリゾートは気持ちよい。風が強くリーフの外は白波が立っている。泳ぐのにはちょっと寒い。
寝椅子に横になって、ブランデーを飲みながら本を読んだ。
夕食もなかなかおいしかった。
・島産かぼちゃと鶏そぼろの巾着
・美崎牛のタタキ
・人参しりしり(人参を薄く削いで炒めている)
・もずく酢
・アーサーのセッポリーニ(一見天ぷらだが、アオサをまぜたドーナツのよう)
・スターフルーツのコンポート
・豆腐よう(豆腐がやわらかめ、たれがおいしい。ごはんにまぶして食べた)
・伊勢エビと鶏肉のキャベツ包み。(伊勢エビ)
・白身魚のフライ シークワーサーソースがけ(コロッケのようなフライ、下に敷いた大根の輪切りがしょっぱくてソースのかわりになっている)
・紅芋のポタージュ(生クリームのこくと、おそらく紅芋の甘みがおいしい)
・黒糖バニラアイス パウンドシトロン。
飲み物は、生ビールに加え、ボジョレー・ヌーボー2500円を頼んだ。
食後、外に出ると、みごとな星空が広がっている。カシオペアと天の川と、オリオン大星雲やプレヤデスも双眼鏡でしっかり見える。
カシオペアと北極星のあいだを流れ星が見えた。と思ったら二つ目も。一瞬にして消えてしまうはかなさがよい。流れ星を見るのは10年以上ぶりだろう。
往復船代 7000円?
弁当とお茶 1000円
滝ツアー 14000円
(つづく)
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