ホテルの部屋からの那覇のまち。身分不相応なホテルもきょうでおわかれ。
9時から牧志駅方面に歩く。
川沿いの「危険」の看板に具志堅さん。そりゃかわいそうやで、と思ったら…
朝青龍だっけ?
共産党と公明党の事務所が川沿いにある。あちこちにタワーマンションが増えている。
川沿いをモノレールの牧志駅まで歩いたその向こうは土産物店がならんでいる。国際通りだった。
わき道に入ると、ペンキ塗りの町屋がある。太地町のようだ。移民の影響なのか、あるいは戦後の米国統治の影響なのか。
「竜宮通り」という一画はいかにも昔の遊郭だ。屋台村のようなものができている。
モノレールで首里駅へ。
ロッカーに荷物をあずけて首里城を歩く。
城山の入口付近は静かだったが、守礼門の近くにいくと、観光客と修学旅行生でごった返している。
白いソックスにセーラー服姿の女子高生軍団のうるさいこと。世界遺産になったからだろうか。十数年前に来たときはこんな騒ぎはなかった。
女子高生軍団がいなくなったと思ったら、今度はバカ男子がまじった共学の修学旅行の群れ。
首里城の御殿?は1992年に再建されたと書いてあるが、十数年前に行った時、入館した記憶がない。そのころはまだ開館していなかったのかもしれない。琉球王朝についての展示はおもしろい。漆工芸は14,5世紀に中国から伝わり、沈金や螺鈿などの技術も発展している。
しかし、上野動物園のパンダ舎を思わせる混雑には参った。館外に出たくても出られない。
城の周辺は西宮の甲陽園を思わせる高台の落ち着いた高級住宅街だ。
「希少物件」という50坪の土地は1800万円という。
一画に瑞泉の酒蔵があった。
店舗部分にはステンドグラスもあしらっている。泡盛のつくりかたや蔵の歴史などを紹介したビデオを見せてもらう。
−−タイから輸入したインディカ米を(瑞泉ではくだいて)蒸して、黒麹菌をまぶし、水と酵母を加えてもろみにする…アルコール濃度18度になったら蒸留して50度にする。45度を下回らないと「泡盛」を名乗れないから水を加える。貯蔵して熟成する。3年以上すると古酒となる。戦争で失われた黒麹菌が東大に保存されていた。それをつかって、1999年6月に幻の泡盛を復活した。
1945年4月2日の上空からの首里の写真は、軍の司令部があったため、米軍が偵察のために撮影した。まだ瓦屋根の家が多かった。
首里城周辺の3つのまち(崎山町など)しか、かつては酒造りを許されなかった。写真にうつっている煙突のある建物はすべて酒蔵だった。瓦葺きにまじって、茅葺きの小屋もある。ブタやウサギを飼っていたという。
店舗の隣の薄暗い部屋にカメがずらりとならんでいる。1石=100升のカメが108本あるという。
案内のおばさんによると、泡盛は永久に熟成する。封を開けても永遠に味が熟成されていくという。
25〜43度までの4本を試飲する。「おもろ」の古酒と、復活させた黒麹の「御酒」、木樽で熟成させた限定の365㏄「KOHAKU」。これでちょうど1万2000円。それにもろみ酢2800円を買った。14500円ほど。
「首里まんじゅう」、紅芋のかるかん、月餅を買った。あんがおいしい。創業65年という。
14時35分の飛行機で石垣へ。
緑がたくさん。ホッとする。那覇はやはり大都会だったのだ。
・インドネシアの木の実のチップ、長命草の味噌ピーナツあえ(酒のつけだし)
・大谷わたりとアダンの魚醤いため(いしるでやってもおいしそう)
フリー乗車券800×2 コインロッカー300×2
泡盛14500円
まんじゅう400円
バス1040円
海水パンツ2700円
辺銀食堂5900円
コニャックなど1300円
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計28040円
(つづく)
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