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2015沖縄2 渡嘉敷島へ 風彈

渡嘉敷島へ。
シーフレンドというところでシュノーケルツアーの予約をした。1人4000円ちょっと。
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ホテルのすぐ裏が泊港で、ここから高速船に乗る。外のベンチに乗ると、まわりは中国人の若い旅行者だらけ。外海に出てバッサンバッサンと上下すると、遊園地の絶叫マシンに乗ったかのように、ウォー、キャー! と、大騒ぎ。自撮り棒で記念写真をとっている。キラキラ光るサングラスをかけて、サルの観察によると、フェンディのバッグ、エルメスのスカーフ、カルティエのブレスレットといったものを身につけ、アクセサリーやバッグの飾りは金、ラッカーの赤い口紅、黒いセーター、赤いスカート、黄色いスカーフ……なんだそうだ。農協旅行で東南アジアで顰蹙を買った70〜80年代と、買い物で顰蹙を買ったバブル時代が、中国では同時に訪れているようだ。日本人の歩んだ道をギュッと高密度にして進んでいる。
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前島を通り過ぎて、渡嘉敷島が見えてきた。絶壁に囲まれている。大きな岩の小島をまわりこむと港だ。泊港から30分ほどだった。
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役場や農協の前を通り、島の一番低いところを横断して阿波連ビーチへ。弓なりの浜は真っ白だ。緑のサンゴが上から見える。ビーチはけっこう大きな集落になっている。
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10時に着いたが、シュノーケルツアーの出発は13時という。「それまで食事でもしておいてください」とのこと。集落をぶらぶら歩くが、20分もすれば終わる。

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小学校を見学し、集落の商店をのぞいた。

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サルはバイクはこわいというから、3500円でレンタカーを借りた。
まずは渡嘉志久というビーチへ。ここの海にはウミガメがいるという。

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小さな集落になっていて、村営住宅がある。
ビーチの目の前に「村指定戦争史跡」という看板があり、特攻艇を秘匿したという穴が山肌にあった。
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 次に、数百人の村人が戦中に集団自決したという山の上に向かう。大江健三郎が「沖縄ノート」で記し、裁判沙汰になった現場だ。ところが、山上の青少年の家の前で、ハブよけの柵があって車が通れない。その柵があかず、あきらめた。

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山の高さは低いけど、斜面はけわしく、照葉樹の硬い木々がはびこる森は深い。米軍上陸を前に、村人たちは山頂近くまで逃げてきて、軍によって自決を強いられたのだ。

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港の前にある民俗資料館は「予約制」で入れなかった。

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役場近く。農協のストアで弁当を買おうと思ったら「もうすぐ船がつくので、弁当が入ります」と言われた。

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ウタキに鳥居が設けられたのは、明治政府の圧力による。

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鳥居の昭和12年の銘があった。米軍上陸時にも壊されなかったようだ。

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美しい石垣が残っている。


アグー豚を育てるための柵や、峠のあたりにあるプールのような貯水池を眺めて、阿波連へもどった。

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シーフレンドの食堂は数十人が入れるほど大きい。沖縄そば定食と、単品の野菜ソバを頼んだ。定食にはジューシー(混ぜご飯)とチャンプルとモズクがついていた。
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午後1時集合。ダイビング客十数人といっしょに船に乗り、島の北側のスポットへ。ダイビングでは有名なスポットらしい。ダイビングの連中が海に入り終えてから海へ。

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シュノーケルは僕ら2人だけだ。水深10メートル前後。そこからちゃぽちゃぽと泳ぎながら海を見学する。

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ブダイやクマノミ、巨大なナマコ(食べられない)などなど。

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ガイドのお兄さんは素潜りで10メートル近くもぐり、下から写真を撮ってくれた。たいしたもんだ。

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マネして潜ろうとしたら、フィンがとれてしまい、あやうく海底に沈ませるところだった。

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水中にいたのは40分もなかったろう。宮古島や西表島ほどの充実感は感じられない。

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集落をぶらぶら散歩する。猫が多い。

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行きの船でいっしょだった中国人観光客が、のんびりと浜を散歩している。こういうきれいな海は珍しいんだろうなあ。

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「山のほうにのぼると、きれいだよぉ。ここらでは2番目に良い景色だよ」と店をやっているおじさんに言われた。じゃあ1番目は? とは思ったが、言われたとおり二番目にのぼってみた。
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シュノーケルに出発した漁港も見下ろせる。

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沖縄のススキは生命力がありすぎて、本州のようなものさびしさがない。

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ダイビングには山形県やら東京やらも来ている。シーフレンドのスタッフの1人がやめるから、その送別会のために集まったという。
16時10分の送迎バスで港へ。17時に出港。渡嘉敷からもどるとビルが林立している那覇は大都市だ。
ホテルでシャワーを浴びてから夕食へ。県庁近くのパレットくもじまで歩く。そこから国際通りの1本手前に平行する道を物色する。

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国際通りの客引きのおばさんが「30年つづいてる店だからいいよ」というから、その店「風彈(ふうたん)」(久茂地3−29−17、098−867−2220)に入った。
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はんだま(キンジソウ)サラダ

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 ヒージャーの刺し身は、高価だけど最高においしい。皮の部分がおりこりしている。肉と皮の間のゼラチン質の部分が一番おいしいという。皮がついているヒージャーははじめて食べた。
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おから。豆が入ってて、しっとりしていて、薄味だけど、だしがきいている。豚肉が入ってたんじゃないかなあ。

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 ゴーヤの餃子。

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ドゥルワカシー 田芋をついて泥(ドゥル)のようにしているからこの名がある。甘くすればきんとんになるが、これはだしで味をつけてキクラゲを入れている。もちもちして最高においしい。

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 田芋(タム)のきんとんは正月料理であり、子どもができたときのお祝いの料理でもある。水芋ともいい、田にできて、タロイモと里芋の中間のような芋。紅芋より高価だという。

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国際通りをぶらぶら歩いていたら、サルはブルーシールの店に吸い込まれていった。
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アイスを食べて満足してまちへ。

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裏通りにはおもしろそうな店がいくつもあった。

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美人ママの店の居酒屋にはおじさんがいっぱいだった。(つづく)

・高速艇 9800円
・シーフレンド シュノーケルツアー9800円
・レンタカー 3500円 海水パンツ4000円 LL
・昼食 920プラス680円。
・缶ビールと酎ハイ 460円
・生ビール2杯、古酒「風譚」 プラス アイス 8000円
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計37160円

つづく

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