ケーブルとバスを乗り継ぎ室堂へ。下界は半袖Tシャツでも暑い。美女平でちょっと涼しい。
室堂の直前が「雪の大谷」今も斜面の上側は5メートルほどの雪が残っている。ニュースでみると十数メートルの壁が延々つらなっているように見えるが、あれほどの吹きだまりは数百メートルしかない。今も、大谷のあたりで5メートルあるが、完全に解けているところも少なくない。
ホテルから出ると、目の前は雪原だ。雪だらけなのに太陽は夏の強さで照りつけて肌がひりつく。なんだろう不思議な光景は。
みくりが池は氷が割れて琥珀色の水面があらわれている。浮かぶ氷が、オホーツクの流氷のようだ。
雪がとけたばかりの土からイワカガミのピンクの花が咲いている。
黄色い花、白い花……雪がとけたとたんに花がいっせいに開花するのだ。
これはアオノツガザクラ。
これはいったい……
こちらはおそらくイワイチョウ。
雷鳥荘にチェックインしたあと着替えて、雷鳥沢方面へ歩く。
宿から20メートルほどで雪の斜面になるからスパッツは必携だ。
雪の斜面をすべるようにくだった雷鳥沢のキャンプ場にはテントがいくつかある。
気持ちよいだろうけど、夜は寒いかな。
川はまだ雪で覆われている。川の雪だけ泥でよごれているのはなぜだろう。雪の端っこから、水がしたたり落ちている。これが山を下るにつれて川になる。
対岸の川沿いの土が露出したところに、大きな芽がたくさん芽吹いている。
わずかにピンク色の花も土から顔をのぞかせる。
名前は不明。
雪の上にトンボが飛ぶ。夏と冬が共存している。
夕刻の奥大日の風景もきれいだった。
コメント