石川県白山市の旧白峰村では2月、2カ所で「雪だるままつり」が開かれる。そのうちのひとつ、桑島地区で2月1日にあった祭りにでかけた。
平地は4月上旬並みの気温12度、夕方の白峰も5度はある。昨年同時期に来たときより7度は高かろう。
祭りの会場の桑島地区に行く前に白峰の中心街を散歩した。屋根上にはどっさり雪があるが道の雪はすっかり融けている。
寺の本堂の立派な雪囲いが手持ち無沙汰だ。それでも1軒の家に2つも3つもスノーダンプがあるのには驚かされる。
午後4時すぎ、祭りの会場である手鳥川沿いの桑島へ。
ふつうの住宅地だ。集落としての風情は白峰の中心街には及ばない。来週の白峰の中心の雪だるままつりのほうがよかったかな、と思う。
明るいうちにぶらぶらと歩く。
バケツに詰めてかためて、ティッシュにマジックで色をつけてはりつけたり……いろいろ工夫している。
屋根から落とした雪を利用して大きなカマクラをつくり、そのなかに住まう雪だるま一家。
俳句というか川柳の看板がある家の雪だるまは詩心豊かに?枝からつるされている。
高さ2メートルはあるスフィンクス型。
バンドをかたどった雪だるまの裏からは本当に音楽を鳴らしている。
手ぬぐいをマチコ巻きにした雪だるまは、おばあちゃんがつくったのだろうか。
金持ちの若手の夫婦がつくったらしい雪だるまはやはりそういう風情がある。ペットじゃないけれど、飼い主の境遇や性格に似るのかもしれない。
おそろいのパステルカラー。
脚の黒い色はマジックで染めたティッシュペーパーでもはっているのだろうか。
雪山に掘られた穴にならぶラブラブの雪だるま。夜になるとさらに……
胴体はバケツでつくったようだ。よくこんな多くの帽子があったもんだ。
これは、昔でいうなら「ゴレンジャー」か?
17時になるとあちこちに売店が開店する。
まずはサルがジャンボいなりを手にする。おいおい大丈夫か、そんなに食って。
次に焼き栃もち。さらには、ししそば……イノシシの肉が脂がうまい。
最後は湯豆腐。温泉水だから重曹が入っていて豆腐がとけるんだそうだ。
くみ上げ豆腐のようなかんじであたたかくて甘みがあっておいしい。(つづく)
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