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夏の隠岐自転車紀行6 国賀観光船

午前7時に起きるが、朝食は頼んでないから部屋でごろごろ。「自転車にはもう乗りたくないし、泳ぐんもしんどいし」ということで、10時すぎに出発する観光船に乗ることにする。
9時、港の食堂へ行き、朝がゆ定食500円を食す。すでにきつい日差しが照りつけている。きょうも35度近くまで上がるのだろう。
「去年は冷夏でほとんど観光客はいなかったんですよぉ。窓口に来るお客さんに『日陰で休めるところはありますか』とか聞かれます」と観光協会のお姉さん。昨日の明屋海岸は、夜は風が通って涼しいという。

荷物をあずけて10時半の観光船に乗る。あまりの暑さに、ほかの客は冷房の効いた船室にいる。私ともう1人だけ甲板へ。腕や顔面がチリチリと焼ける。
大中小3本の岩が直立する三郎岩を経て、西の島の北端の冠島をまわり、外海に出るとうねりが出てくる。沖合の星神島は最近になって「ねずみ男さんがお住まいになったから」立ち寄るようになった。近づくと、ねずみ男の頭巾のような岩がわかる(上下の写真)。


東国賀は、摩天崖のある国賀よりはなだらかな地形が多い。なだらかな斜面は昔は青い松が生い茂っていたが、その多くが松食い虫にやられ、雑木のように細い木しかなくなっている。

波の浸食で穴が開いた岩があちこちにあり、摩天崖の先には、その穴が大きくなり太鼓橋のようになった「通天橋」がある。陸上から見るのとは趣が異なる。

東国賀。3つの巨大な岸壁が屏風のようにそそり立つ。その直下まで観光船が近づく。海は透明で数メートル下の底が見える。

こちらは鬼と棍棒なんだそうだ。

離れると、棍棒は小さくなり、鬼とのバランスが悪くなる。↓

たしかこれが摩天崖。最大の絶壁だ。去年は陸路でこの崖の上を訪ねた。

数百メートルの絶壁は海から見たほうが迫力があるが、「通天橋だけは陸からのほうがきれいです」と船長さん。たしかに。↓

切り立った崖は地層がそのまま現れていておもしろい。下の崖には肌色の層が水でも流れているかのようにタテに入っている。


摩天崖の先、くの字型に折れ曲がった真っ暗な洞窟をくぐる。凪いでいる時しか入れないから、幸運に恵まれる観光客は3分の1程度という。

西の島のくびれ部分までもどり、外浜という海水浴場を横目に船引運河を通過する。完成したときは深さ1・5メートルほどだったが、1970年ごろ?に3メートルまで掘り下げ拡幅したという。

浦郷港には12時半に到着した。昨秋夕食を食べた「あすか」に入る。混み合っている。サザエ飯の定食は1000円。イカフライ定食850円?、それに生ビール2杯。うまい。
バスと船で菱浦にもどり、15時すぎのフェリーで本土に帰ってきた。シーズンだけあってさすがに混んでいた。

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