上野駅から久しぶりに京成電車に乗る。お花茶屋の駅を通った。ゆかり深い地名。記憶はないけど、駅のすぐ近くのアパートに住んでいたことがある。
成田はたぶん30年以上ぶりだろう。参道には、鉄砲漬けや、せんべいや甘栗やウナギの店がならぶ。昔ながらの古い商家も多い。ところどころ露店がたちはじめ、正月準備がすすんでいる。
「このへんにでっかいせんべい売ってたやけどなあ」「このへんにヨネヤの蒸しようかんがあったはずや」などとレイザルが言うとぴったりと現れる。
すごい記憶力だ。
ウナギ屋「近江屋」に入ってうな重1400円を食べる。
関西よりもたれがあっさりしていておいしい。大きな座敷いっぱいにテーブルがならぶ。これなら団体客もさばける。
店先では、職人さんが次々にウナギをさばいている様子も見られる。
浅草の雷門のような山門をくぐって、新勝寺へ。
そういえば成田山は交通安全祈願で有名なのだ。実家の車にもお守りがぶら下がっていたことを思いだす。
寺は、昔の記憶よりもはるかに小さく感じる。
子供のころは世界は広かった。未知だらけでわくわくしていたことを思い出す。
大人になるというのはそういうワクワク感を失うことでもある。
あすはここに長蛇の列ができるのだろう。
懐かしの火の見櫓。まだ使っているのだろうか。
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