城崎駅前は観光客だらけ。カフェがあったり地ビールの店があったり……歩いても楽しそう。
20数年前、ヒッチハイクで来たときは駅から左手にのぼった神社で野宿した。
そこに行こうとしたら、小学校の敷地を抜けないといけないからあきらめた。
ぶらぶらと自転車を走らせる。きょうの走行距離は62キロになった。
志賀直哉も泊まったという老舗の旅館が12000円というから泊まることにする。
三木屋にチェックイン。玄関の上がり框はケヤキの1枚板をつかっている。
部屋は10畳の部屋と6畳の前の間?と縁側つき。和風の庭に面している。
別館では一番いい部屋だが「サービスです」という。
温泉街をそぞろ歩きする。まず外湯にはいる。宿の近くの「まんだら湯」は公衆浴場風だがちゃんと露天もある。旅館に泊まると外湯は入り放題だ、とはいっても何軒も入れるものではない。
バブルを乗り越えたのに古い建物がよく残っている。玉突きやら射的やらの「昭和」の遊びも健在だ。
駅前の店で地ビールを飲む。カニ料理に合わせてつくったという「カニビール」がコクがあっておいしい。
18時に旅館にもどる。まもなく夕食。ゆでカニからはじまり、刺身、鍋、カレイの煮付け、湯葉……。
少ないけど、こんなもんでええんちゃうかと思っていたら、最後に天ぷらがでてきた。
もう一度外出。神社から太鼓と鉦の音が聞こえてくる。2,3日後が祭りだからその前夜祭か。単調で、スピードと強弱をつけてたたく。夜の囃子は独特の寂しさがある。
神社の隣の御所の湯に入る。露天風呂から太鼓の音が聞こえて心地よかった。
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