大きなビルが周囲にないから、庭園は周囲の小高い緑の山をみごとに借景にしている。
評価されるだけのことはある。ただ、入場料2000円に加えて、喫茶店のコーヒーが1000円というのはちょっと……。
コレクションは横山大観らの日本画が中心だ。横山もまた戦時中は戦争に協力し、戦意昂揚のための絵を描いていた。富士山と朝日、という組み合わせはその典型だった、というのが興味深い。こういう絵は美術界ではどの程度評価されているのだろう。
境港はすっかり妖怪の町になっている。以前来たときもブロンズはあったが、ふつうの商店街にブロンズだけが並んでいるという感じだったが、今や130躰?もあり、商店街の商店も妖怪だらけ。
水木さんの「なまけものになりなさい」という碑も笑える。いいおじいさんだなあ。
水木さんが著作権にうるさくないせいか、オカンアートの鬼太郎やらネズミ男やらいったんもめんやら目玉おやじやらがあちこちにある。
電気屋も妖怪グッズを売り、妖怪饅頭やらなんやら。
これこのとおり妖怪パワーが全開だ。
以前にげたを買った店も、キタローのげたなどを置いていて今も健在だ。
「水木さん、気取らなくていい人よ。最近はサインをお願いされるのがしんどくて暗くなってから歩いてるけど」
まさに妖怪だ。
「地震があって、ちょっとむこうはやられたけど、ここの商店街は全部無事。妖怪のおかげだろうね」
極めつきはは「妖怪食品研究所」だ。
白衣を着た「所長」のお姉さんの名は魔女カオル。
「ここには人間はいませんから」とか。
松江の和菓子の名店に目玉親父の形のお菓子をつくらせてうっている。
350円と高いが、つくりも凝っているし、味も上々だ。
このこだわりと自分を捨てきったパフォーマンスはみごと。
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