集落の一番奥、ちょっと離れた林のなかにコンクリートの立派な建物がみえる。火葬場かと思ったらノエビアの研究所だった。
家々をみおろす斜面には、木地師の祖をまつる神社や寺がある。菊の紋のはいった門に守られた古墳のようなミニ墳墓もある。
神社などの説明書きには、惟喬親王が村人に木工技術を伝授したところから木地師がはじまり、全国に広まったと記している。朝鮮半島からの渡来人が伝えた技術であり、当時の最新技術である鉄を駆使したという視点での説明がないのが惜しい。ナツメを食べるとかニンニクを栽培しているといった朝鮮半島の文化の名残のようながあったらおもしろいと思ったが、さすがに素人の目にはわからない。
道端で出会ったおじいさんによると、今も2軒だけ、ロクロをまわしている人がいるという。
1時間ほどのんびり散歩してお暇した。
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