バスと鉄道を乗り継いで日和佐に15時に着いた。
昨年11月に古民家を改修してできたばかりの「さくら庵」という宿を観光案内所で紹介してもらった。徒歩5分ほど。お寺の参道沿いだ。
混雑時は相部屋になるらしいけど1泊2700円と格安。朝ごはんは300円。
親の実家がある日和佐に東京からIターンしてきた女性が昨年11月にひらいたばかり。こっちで知り合った旦那さんと店を切り盛りしている。
僕がスペイン語で電話をしたら「グアテマラのアンティグアで8カ月間スペイン語を習ったんです」。30歳から40歳まで、中南米や東南アジア、ヨーロッパ、沖縄の波照間、与那国などを渡り歩いてきたという。
夕食は、阪出身の人が10年以上前に開いた「日和佐屋」へ。山海定食(1600円)は、阿波地鶏と刺身がついている。
さくら庵は夜はバーになる。「観光案内所ではスナックって言ってたよ」というと「訂正しておきます」。
お客さんがまたおもしろい。神戸出身の男性は、長田の靴関係を相手に刃物をとぐ仕事をしていた。若い頃はずいぶんもてたらしい。
地元のおじさんも型破り。キャンプ場の管理人をしている時は「温泉に連れて行って」という大阪の女の子をナンパして、高校生で入院した時は看護婦さんと病室で行為に及んで、危うく回診の医師に目撃されるところだった。子供ができると困るからパイプカットしたら、それでまたもててしまった……。某雑誌にウツボの話で登場しているという。
初日から濃い夜になった。(つづく)
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