午前5時すぎに出発し、高速で朝日ICへ。県境の境川をさかのぼり、糸魚川市の上路(あげろ)地区へ。ここは山姥伝説があるらしい。ここの山姥は知的ですてきな女性なんだそうだ。
看板に従って林道に入り、6時50分に坂田峠(標高590メートル)に到着した。こちらは坂田金時と関係があるらしい。すでに車が2台停まっている。昔は金鉱があったようだ。
稜線の「金時坂」を登る。階段が整備されているが急坂が30分ほどつづく。すれ違う人々は、朝日岳方面から縦走してきたらしい。単独行の山ガールもいる。
ゆるやかなになったところが「金時の頭」。唯一の水場を経ていったんちょっとだけ下り、また登返す。白鳥山の山頂には9時に到着した。コースタイムは3時間なんだそうだ。
2階建てのきれいな無人小屋がある。北アルプスが日本海に落ちる最北端の千メートル峰なのだけど、展望はいまひとつ、と思ったら、山小屋の壁にはしごがある。
屋根上にのぼると、南に白馬がそびえ、山と山の間に剱岳の岩峰が顔ををのぞかせる。
300ミリで撮影したら、きのうとちがい逆光じゃないから岩肌の様子がよくわかる。
東はおそらく妙高だろう。北は日本海。
握り飯を1個食って、9時45分に帰途につく。途中から稜線から離れて左手に下る。鳥居のように下をくぐれる「鳥居杉」を経て、約1時間で山姥が住んでいたという洞窟に着いた。洞窟の上の巨大な岩は、その上で山姥が踊ったとされている。上路の集落が一望できる。
2つめの握り飯を食べた。
20分ほどで林道に下り立ち、久しぶりにケーナを吹きながら11時50分に坂田峠までもどった。
帰りに、取材で何度か訪ねた生地に寄った。暑さだけでなく、思い出が濃すぎて散策する気になれなかった。
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