午後から休みだから、「風の盆」で有名な八尾を訪ねることにした。
車で、岩崎宏美の「思秋期」が流れてきた。阿久悠の詩。過ぎゆく青春のかなしみをうたっているのだけど、なぜか気持ちが同調してしまう。
青春の終わりって、「平凡な日常」あるいは「家庭の退屈」なんだろうけど、俺には前者はわずかにあったけど後者はなかった。つい最近まで青春の延長だったのかもしれない。
八尾は、石畳と漆喰や格子のように修景した街並みがある。風鈴がかすかに響き、側溝の水音が響く。水の流れが見えたらもっとよいのに。
建物の色彩を統一しているが、本当にこういうまちなみだったのだろうか? 雰囲気はよいのだけど、全国どこでも似たような修景をしているから、素直に喜べない。もっと個性があったような気がするのだけど。
おわらの資料館(210円)に入った。女性の黒い帯葉、喪服の帯がどこの家にもあったからそれを活用したという。胡弓は明治時代から導入した。現在の踊りになったのは昭和初期のことらしい。
川側から見ると、河岸段丘?に石垣が築かれ、その上にまちがつくられたことがわかる。
時間があるから車で45分の立山博物館に向かった。
主に立山の信仰について展示している。神仏習合で修験道の拠点だった立山が明治の廃仏毀釈で激変する様子や、宿坊からの道案内をしていた人々が、明治以降に山岳ガイドになる経緯などが展示され、宿坊だった建物も公開されている。もう少し、食や民俗関係の展示があったらよいのに、と思った。
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