串本の大島に渡り、白野海岸への細い道に入ると、風景は沖縄の離島のよう。
緑の色が濃いだけではない。黄色の花が咲き、独特のにおいもする。
どんづまりの漁港の隣に海水浴場があった。キャンピングカーが1台とまっていて、カヤックを組み立てていた。
目の前に浮かぶ通夜島は、崖に囲まれ、緑の濃さは神島に近い。
海水浴場の浜の先には、山盛りの飯のような岩がそびえる。
11時15分ごろ出発。通夜島までは500メートルばかり。
右手に漕いでいくと、岩がゴロゴロした浜はあるが、上陸してこけたら大変だろう。
浜の目の前まで森が迫っていて、島のなかに入るのは大変そうだ。
階段がついた岩場がふたつあった。桟橋のようになって、山の上にのぼる道の手すりも残っている。
が、ここは浜ではないからカヤックでの上陸は難しい。夏ならいいんだけど。
さらにちょっと行くと、また岩に石段が刻まれ、浜からその岩まで橋もかかっている。
ここは石の浜だがちょっと広いから上陸できる。ゴミや発泡スチロールなども漂着している。
森や草がうっそうと迫っていて、ここからも島内に入るのは難しそう。
頂上部は台地になっていて、すばらしい景観だという。登れないのが残念。
気温は最高で17度ほどだが、水温は20度はある。水に浸かっても冷たくないのはありがたい。
さらにカヤックで進む。外海側に出たところに洞窟があった。
島からちょっと離れた岩礁で釣り人が糸を垂れている。
ホエザルのような声が聞こえてくる。なんかの鳥だろう。
グアテマラのジャングルを歩いているだ。音だけ聞くと熱帯だ。
通夜島と本土の間の狭い海に早間島という岩礁の島が浮かんでいる。巨岩がいくつもそびえていて迷路のよう。そのへんをぐるりと漕ぐにも楽しい。
外海側をまわるのはやめて串本大橋方面をめざすことに。
湾には養殖筏が浮かび、漁船がえさをやっているようだ。
白い鳥は鵜だろうか。上空に群がっている。
巨岩や絶壁、小さな洞窟などを横目に岬を越えると、小さな湾の奥に広々とした砂浜があった。
道路もなにもない、完全なプライベートビーチだ。養殖がないころはもっと海がきれいだったという。昼食休憩。
13時。そろそろ引き返すことにしよう。
通夜島の稜線にオバQの髪の毛のように、高い木が6,7本立っている。椰子の木のように見える。あれは熱帯植物園?のなごりだろうか。
ペリカンのように首が曲がった鳥はサギだろう。
緑の山肌に白いサギが何十羽もはりついている。
まじめに漕いだら13時半に出発した砂浜に着いた。
距離は8.9キロ。移動平均速度4.3キロ。
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