衣奈漁港のすぐわきの小さな砂浜でカヤックを組み立てて11時5分発。
漁港の堤防には釣り客が鈴なりになっている。黒島の手前に松の生えた小さな島がある。
黒島は全体が絶壁に囲まれ、刈り上げた頭のようだが、近づくと、周囲に釣り筏がたくさん浮かんでいる。
その間を通って島の下には11時33分着。1.8キロ(平均時速4.4キロ)
切り立った崖の上で釣っている人もいる。送迎の漁船の先端にはタイヤがついていて、岩に直接おりられるようになっている。
島全体が巨大な岩でできているようで、あちこちにヒビが入っていて、それが洞窟を形成している。
そんな穴を見ながら右手にこいでいく。ぐるりとまわって島の北側に出ると、いきなりうねりと波が高くなった。
「海快晴」の予報では海岸の波は0.3メートルになっていたが、島の裏側はそんなものではないだろう。
縄文遺跡が見つかったという湾に行ってみる。他に比べると崖が低くて、岩場に上陸しやすそうだ。11時55分(3.1キロ 時速4.3キロ)
でも、岩には貝殻やカメノテ?などがたくさん張り付いていて、へたに船体をぶつけて船体布が破けたら怖い。
釣り筏と島の間を、洞窟を見ながら西へこいでいく。
干潮時に上がれる浜があると聞いていたが、どこにあるのだろう。
12:30、西側の小さな島との間に小石と砂の浜ができている。
干潮時の浜ってここなのだ。本島側も、小島側も切り立っていて、登るのは無理だ。みなべの鹿島の浜によく似ている。
風の道になっているけど、座るのにちょうどよい岩もあるし、何より小便もできる。
昼飯がわりのカロリーメートを食べた。陸側の山上には風力発電の風車が林立している。いつからこんな増えたんだろう。
12:40発、小島側に行くと、祠のような大きな洞がある。カラフルな浮きなどがたまっていて、まんなかのとがった岩がご神体のように見える。
さらに西の小島の先端方面に行くと、恐竜映画に出てきそうな迫力ある洞窟があった。
反対側に抜けようと思ったが、海面が大きくうねっているのが見えたから、途中で引き返した。
小島の先端部はいくつかの岩や小さな島があって、その間を迷路のように漕ぐことができる。
たぶん昔は洞窟になっていたのが、波に削られて落ちて、独立した岩の島になったのだろう。
これだけ洞窟や岩の裂け目が多いのだから、義経の舟隠し伝説などがあってもおかしくない。
13時(5.73キロ、時速4.3キロ)、黒島発。目の前の十九島へ向かう。
けっこううねりがあるが、十九島の左手に入ると、穏やかになり、釣り筏も浮かんでいる。釣り筏は風裏を選んで浮かべられている。
陸に近い、島がくびれた部分の石の浜に上陸した。13時20分(7.3キロ、時速4.4キロ)
発泡スチロールや木などがたくさん打ち上げられている。焚き火には事欠かないだろう。浜の向こう側には白崎が見える。
△のとんがった岩とその根元の白いごつごつした半島の形が異様だ。
島の根元は深さ2,30センチほどの浅瀬になっていて、干潮のときなら歩いても渡れる。
湾には釣り筏があるからおだやかだったが、白崎に近づくにつれてうねりが大きくなって、写真を撮る余裕がなくなる。
14:05、白崎の手前に上陸した。(9.9キロ、時速4.3キロ)。
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