近畿– category –
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叡山のはじまりは巨大磐座 焼き討ち前の信仰示す千体地蔵
引退僧侶の里坊ならぶ門前町 京都の修学院離宮から比叡山にのぼり、滋賀県側の坂本におりる道は10回以上たどっているが、滋賀側の日吉大社などはほとんど見学したことがなかった。だが実は叡山信仰は京都側ではなく滋賀側にはじまり、日吉大社こそがその... -
夕陽の沈む二上山は悲劇の皇子の怨念ただよう西方浄土
大阪と奈良の境にある二上山は、雄岳(517㍍)と雌岳(474㍍)がならぶ双耳峰だ。 飛鳥時代の藤原京(現在の橿原市)をはさんで真東には、神がやどる山として神聖視されてきた三輪山(標高467㍍)がそびえる。二上山から見ると、秋分と春分のときに三輪... -
金星人が降臨した京の異界・鞍馬
遠野のカッパ淵【記事はこちら】をたずねたあと「遠野物語」を読みかえした。人々は河童や妖怪の存在を前提として生きていた。つまり河童は「存在」したのだ。「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」で内山節は、自然や神々、死者とつながる能... -
金魚と柳沢吉保の大和郡山
4月はじめ、うららかな天気にさそわれて大阪環状線に乗ったら大和路快速だった。せっかくだから奈良まで行くか、と、のりつづけ「大和郡山」でハッとおもって下車した。 たしか金魚で有名な町だ。 飛騨古川や津和野は、堀に錦鯉がおよぐ風景が印象的... -
現代の伝説生み出すもうひとつの清水寺 若者に人気「引退ポスト」
西国三十三所には清水寺がふたつある。有名な京都の清水寺(16番)と、兵庫県加東市にある25番の清水寺だ。「もうひとつの清水寺」を訪ねるため里山に囲まれたJR福知山線の相野駅に降りた。5月末、黄金色の麦畑が風で波打っている。寺までは10キロほどら... -
琵琶湖源流「地図から消えた村」巡り
琵琶湖源流「地図から消えた村」巡り 2022年4月29日 15:55 琵琶湖の北端に近い長浜市に流れ込む高時川の源流・奥丹生谷にはかつて7つのムラがあった。丹生ダム建設予定地となり1995年までにすべて廃村になったが、2006年にダム計画の見直しを訴えた嘉... -
秀吉と弁慶の暴力の跡 西国27番・圓教寺
舞台造りの摩尼殿 墓地に立つ観音バスのバス停 西国三十三所の27番圓教寺は姫路市の郊外にあり「西の比叡山」と呼ばれている。 青春18切符が余ったから訪ねることにした。 約20年ぶりに姫路駅に降りると、目の前に姫路城がそびえている。白鷺城と呼... -
人魚のミイラの観音正寺 本尊復活は「奇跡」の賜物
標高400メートルの山の寺 西国三十三所の札所は基本的に山の上にある。 仏教以前の山岳宗教の場がそのまま札所に転じたからだ。景色のよい場所が多いから正月の肥満を解消するハイキングにもぴったりだ。 今回は安土城跡のわきにある32番・観音正寺... -
商人の里 近江八幡の中興の祖は青い目のクリスチャン
きれいになった中心街 JR近江八幡駅を降り、駅前通りを八幡山に向かって歩く。30年前に来た時はちょっとすさんだ町というイメージだったが、彫刻などの作品が点在し通りはきれいに整えられている。 市役所の近くに朝日新聞の支局があった。朝日新聞... -
北前船の起点 住吉大社と天保山 信仰に支えられた経済活動202110
住吉大社は熊野古道を歩く途中立ち寄った。古道は住吉大社の東にあり、裏口から参拝する形になった。 今回、住吉大社が北前船と深い関係があると聞いて再訪することにした。 住友の基礎をつくった江戸時代の銅産業 南海電鉄の住吉大社駅をおりると住...