熊野古道– category –
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熊野古道
沖縄に広まる熊野信仰 ニライカナイと補陀落が共鳴
2022年5月1日 熊野は「死の国」、水葬の名残は今も 2015年から2年間、熊野の山と海を取材してまわった。熊野は出雲とならぶ「死の国」であり、明るく清浄だけど薄っぺらい伊勢とは正反対の存在感を感じた。 花の窟 イザナミの墓は、古事記では出雲と伯... -
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十津川と新十津川202108
山と谷しかない免租の村 【役場周辺でさえも平地がわずかしかない】 奈良県十津川村は、熊野古道・小辺路の取材で2015年に訪れた。 全国一広い(672平方キロ)村だが、山と谷の連続で平地はわずかしかない。明治の大水害前の田の面積は235町(235... -
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「清らかな伊勢」明治の「文革」の副産物
かつて新聞記者として勤務した出雲(島根県)と熊野(和歌山県)は神話の時代から深くつながっていた。ぼくが育ったさいたま市の氷川神社は出雲系ゆえに「大社」になれなかったともいわれる。死の世界を感じさせる出雲・熊野から見た伊勢は明るく清らか... -
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熊野古道・紀伊路⑫津波を防ぐ島は神様(切目~田辺)
みかんから梅へ 切目神社(印南町)の鎮守の森から下るとすぐ切目の町だ。仕出し屋やたばこ、パチンコ、接骨院……ほとんどシャッターを閉じているが、にぎやかな時代があったのだ。 切目駅で紀勢線の線路をくぐり、急坂をのぼりつめた海を望む稜線に中山... -
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熊野古道・紀伊路⑪鰹節発祥の地(塩屋~印南)
切り花と民間信仰の道 御坊市の海沿いの塩屋地区の光専寺には、樹高14メートル、幹周6メートル超、推定樹齢600年以上というビャクシンの巨樹がそびえる。竜巻が渦巻いて空に吸い込まれていくような形状で、大蛇になった清姫を彷彿させる。 観音山の坂を... -
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熊野古道・紀伊路⑩二階王国を震撼させたふたつの選挙(御坊駅~塩屋)
悲劇のテロリストの墓 6月初め、1カ月ぶりに御坊駅におりると、0番線に1両だけの気動車が停まっていた。かつて「日本一短いローカル私鉄」として鉄道ファンに注目された紀州鉄道だ。街外れにある紀勢線御坊駅と御坊市街地を結ぶため1931年に開通し、現在... -
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熊野古道・紀伊路⑨巨石も森も神だった(湯浅〜御坊)
神仏習合の大権現 約20の風車がくるくる回る山に向かって歩いていると、田んぼから今年はじめてカエルの声が聞こえてきた。 津兼(井関)王子跡は、阪和自動車道広川インターの建設工事で消滅したが、インター脇に碑が立っている。 旧道沿いを10分た... -
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熊野古道・紀伊路⑧峠道から醬油の町へ(拝ノ峠~湯浅)
巡礼の墓 拝ノ峠から少し歩くと有田市に入る。尾根から下ると、蕪坂塔下王子跡、太刀の宮(かつての道祖神)、「爪かき地蔵」とつづく。「爪かき地蔵」は自然石に阿弥陀仏と地蔵を線刻している。室町時代の作だが、弘法大師が爪で描いたと伝えられている... -
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熊野古道・紀伊路⑦みかんの原種は常世から(海南〜拝ノ峠)
熊野が発祥「鈴木さん」 早朝の海南の町は朝靄にけぶっている。古びた商店がならぶ旧街道を、緑の屏風のようにそびえる山へ向かう。 藤代神社への途中、左手の山道に分け入ると、十番、十五番……と刻まれた石仏が斜面にならんでいる。ミニ四国八十八カ所... -
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熊野古道・紀伊路⑥埋蔵金と出雲の不思議(布施屋〜海南)
山を掘ったら…… JR和歌山線の布施屋(ほしや)駅におりると、低く垂れこんだ曇から時折雨粒が落ちてきた。 山に向かって住宅地を進んだ三叉路に、お堂やスタンプ台を備えた川端王子跡があった。 左手の高積山(237メートル)はてんこ盛りのごはんみた...