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遍路
遍路㉝石鎚黒茶 横峰寺~湯之谷温泉20200308
麓のファミマに荷物を預けて空身で横峰寺を往復できると聞いたが、山道を歩けないのはもったいない。 小雨が降るなか7時発。国道11号をちょっともどって右折し、川沿いにさかのぼる。7時15分、「石土神社の高灯籠」という灯台のような塔がある。石土神... -
遍路
遍路㉜「一所懸命」仙遊寺~横峰ふもと20200307
はじめて早朝のお勤めに参加する。 午前6時、周囲はまだ真っ暗。本堂にストーブの火がゆらゆら揺れて、本尊の千手観音が神々しい。払暁の闇が神秘的だ。 般若心経は、銅鑼のリズムに合わせて音楽のように唱える。ちゃんとした読経を聴くのは心地よい。... -
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遍路㉛さんふらわに会えた海 菊間~仙遊寺20200306
菊間駅に7時半に着いた。気温零度前後で寒い。 菊間のまちを出ると、真っ白な煙を吐き出す太陽石油の巨大な工場が目の前にそびえる。 その奥の地下には石油備蓄基地があるのだ。 太陽石油の隣の山際の青木大師(青木地蔵)には、弘法大師の力で湧... -
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遍路㉚瀬戸内の風景 松山~菊間20200305
松山連泊だから、ウエストポーチだけ身につけて出発する。 朝ごはんはナミちゃん手作りのパウンドケーキ。昼ごはんはみっちゃんがくれた「鶴の子」という和菓子になった。どちらも本当はお茶やコーヒーと食べるべきものだ。 独身時代に住んでいたマン... -
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遍路㉙ナウシカと雑子 三坂峠~道後20100304
桃李庵の主人は話し好きでおもしろい。朝もしゃべりすぎて出発は7時にずれ込んだ。 雨。30分歩いた三坂峠から遍路道を下るが、山道はわずか30分ほどだった。自転車を押して峠までのぼったことを思い出した。 週末だけ「お接待」をしている「坂本屋」で... -
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遍路㉘久々の会話 大宝寺と岩屋寺20200303
昨夜の宿「でんこ」では中国系カナダ人の鍼灸師といっしょだった。大洲の十夜ケ橋から久万まで14時間かけて50キロ歩いたそうだ。言葉もわからないのにたいしたものだ。 7時発。標高600メートル近い高原だから田に霜がおりている。 まちには雛人形が飾... -
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遍路㉗久万へ峠越え 内子~久万20200302
6時、下のレストランで朝食。1000円だけあってボリュームたっぷり。2階の民宿は昔は飲み屋の個室に使っていた。内子には当時、民宿は1軒しかなかった。だから「上がもったいないから民宿やれ」とほかの民宿の人から言われたという。だから長細い間取り... -
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遍路㉖昭和のまちとメーテルの村 卯之町~内子20200301
旅館「まつちや」は、カッパや靴などはすべて乾燥してくれて、「お接待」で着ていた服を洗濯してくれた。雨で体が冷え切っていたからありがたかった。今朝は昼食のおにぎりまで。どれほど親切な宿なんだろう。玄関の彫り物はお遍路さんから贈られた。そ... -
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遍路㉕重要伝建のまち 宇和島~卯之町 20200229
モーニングを食べて7時10分出発。冷たい小雨が降っている。 和霊方面は古い商店や銭湯があり、城下の庶民のまちの雰囲気が残っている。でも10年もすれば商店は廃業し、銭湯もなくなるのだろう。 国道に出たころから本降りに。風邪が悪化して水っぱなが... -
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遍路㉔由良半島の眺め 柏坂~宇和島20200228
おにぎり3個のうち1個と、文旦を食べて6時半出発。 氷点下1度。手袋をしても手がかじかむ。 川をさかのぼって集落を抜けて登山口へ。 標高差400メートル超だから急な登りがつづく。 炭焼窯の跡がいくつかと、なぜか野口雨情の歌碑が点々と据え...