reizaru– Author –
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遍路㊱ため池の国へ 雲辺寺~本山寺20200311
朝食は、おじさんのかわりに息子のお嫁さんが給仕をしてくれる。みんなで卓を囲む雰囲気は高齢者向けユースホステルだ。雨は7時にはやんだ。 宿場町だったからか、集落は独特の雰囲気がある。15分ほどで急な山道に入る。 登山道沿いに「うんちダメ」... -
海津大崎カヌー20200404-5
2016年に買った折りたたみ式のカヤック、もう処分しようかと思っていたら「琵琶湖1周のつづき、せなあかんやろ」と友人のセージ。 1990年代に大津から海津大崎までこいで長らく中断していた。とりあえず桜の季節だから海津大崎を復習することに。 前... -
遍路㉟91歳の御大師さん 土居から民宿岡田20200310
6時25分出発。小雨模様だが空気がぬるい。南から北へ、雲の動きが速い。昨晩、役場の放送で「やまじ風が予想されます。ご注意ください」と言っていた。強い南風が法皇山脈から吹き下ろし、フェーン現象が起きたらしい。 ここにも丸ポストがあり、その近... -
遍路㉞接待小屋 湯之谷温泉~土居20200309
土居までは28キロ。伊予三島まで行けば翌日は楽だけど38キロある。昼まで歩いてから考えよう。 6時35分出発。すぐに「へんろ道中歴史研究所 湯之谷六角堂」という看板があり、古道具のようなものが集められている。 さらに、高知の畑で見かけた畑の... -
遍路㉝石鎚黒茶 横峰寺~湯之谷温泉20200308
麓のファミマに荷物を預けて空身で横峰寺を往復できると聞いたが、山道を歩けないのはもったいない。 小雨が降るなか7時発。国道11号をちょっともどって右折し、川沿いにさかのぼる。7時15分、「石土神社の高灯籠」という灯台のような塔がある。石土神... -
遍路㉜「一所懸命」仙遊寺~横峰ふもと20200307
はじめて早朝のお勤めに参加する。 午前6時、周囲はまだ真っ暗。本堂にストーブの火がゆらゆら揺れて、本尊の千手観音が神々しい。払暁の闇が神秘的だ。 般若心経は、銅鑼のリズムに合わせて音楽のように唱える。ちゃんとした読経を聴くのは心地よい。... -
遍路㉛さんふらわに会えた海 菊間~仙遊寺20200306
菊間駅に7時半に着いた。気温零度前後で寒い。 菊間のまちを出ると、真っ白な煙を吐き出す太陽石油の巨大な工場が目の前にそびえる。 その奥の地下には石油備蓄基地があるのだ。 太陽石油の隣の山際の青木大師(青木地蔵)には、弘法大師の力で湧... -
遍路㉚瀬戸内の風景 松山~菊間20200305
松山連泊だから、ウエストポーチだけ身につけて出発する。 朝ごはんはナミちゃん手作りのパウンドケーキ。昼ごはんはみっちゃんがくれた「鶴の子」という和菓子になった。どちらも本当はお茶やコーヒーと食べるべきものだ。 独身時代に住んでいたマン... -
遍路㉙ナウシカと雑子 三坂峠~道後20100304
桃李庵の主人は話し好きでおもしろい。朝もしゃべりすぎて出発は7時にずれ込んだ。 雨。30分歩いた三坂峠から遍路道を下るが、山道はわずか30分ほどだった。自転車を押して峠までのぼったことを思い出した。 週末だけ「お接待」をしている「坂本屋」で... -
遍路㉘久々の会話 大宝寺と岩屋寺20200303
昨夜の宿「でんこ」では中国系カナダ人の鍼灸師といっしょだった。大洲の十夜ケ橋から久万まで14時間かけて50キロ歩いたそうだ。言葉もわからないのにたいしたものだ。 7時発。標高600メートル近い高原だから田に霜がおりている。 まちには雛人形が飾...