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へたれの日常
振り売り
輪島では魚の行商のことを「振り売り」と呼んでいる。漁師町のおばちゃんたちが、街中リヤカーをひいて魚を売り歩いている。自家製の魚のみそ漬けやひものなど、しょっぱいけど、ヘンな保存料なんか使ってないだけにおいしい。もちろん生の魚も新鮮で安い... -
へたれの日常
砂風呂
健康オタク(だろ?)のPダモのM子ちゃんが、おいらのカラダを気遣って「砂療法」のコピーを送ってくれた。砂風呂に入れば、周りの人が頭が痛くなるほどの「ものすごく臭いガス」を発散し、「猛烈な毒素」が出るのだとか。海辺に住んでいるので早速実行... -
出雲の国
ワレット豆
松江では「モロッコいんげん」のことを「ワレット」と呼ぶ。明治の始め、松江藩兵の軍事教練に来ていたフランス人、フレデリック=ワレットが松江に伝えたことが由来だそう。ってことは、ワレットさんたちフランス人は、モロッコから種を持ち帰ったのだろ... -
妄想世情観察
ニューワジマパラダイス
輪島では三輪車に乗ったばあさんをよくみかける。 後ろのかごに発泡スチロールのケースを積んで魚を運ぶのだ。 漁師町を歩けば一家に一台三輪車が置いてある。 魚の代わりに保育園に迎えにいった孫を積むこともある。 ニューシネマパラダイスの曲が浮かんだ。 -
へたれの日常
子ども扱い
自分一人の晩ご飯をつくるのがめんどうで、近所の蕎麦屋に初めて入った。 なべやきうどんを食べ、勘定を済ますと店のおばちゃんが 「これからもよろしく。あ!これ持っていって!」 と、私にアメちゃんを握らせた。 となりのばあちゃんには、ひとりで車で... -
へたれの日常
湯たんぽ始動
10月3日。今年初めて湯たんぽを使った。このところ朝晩だけでなく、昼間も冷えてきた。今からこんなで、大丈夫やろか。心細くなってきた。近所のオバチャンに話すと、「え〜、もう? わたしなんかまだ一枚しか着とらんよ!」と、シャツをペロリとめく... -
出雲の国
蒸し寿司
松江の祭り「鼕行列」の頃、恋しくなるのが蒸し寿司だ。どんより曇りがちの日が続き、いよいよ寒くなっていくんだなぁ、という時に、湯気の上がった蒸し寿司をハフハフ食べると、お腹はオカホカ、ホッペは真っ赤で幸せ気分。冬は冬で楽しいことやおいしい... -
へたれの日常
酒と涙とオトコとオンナ
珍しく姑からメールが入る。なんでもNHKの歌謡ショーの抽選にあたって、これから渋谷まで、カラオケ仲間と出かけに行くのだとか。わざわざメールで報告するくらいだから、よほどうれしかったのだろう。番組欄を見ると、出演者に小林旭、石川さゆり、香... -
料理
冬瓜と手羽先 ササガレイ
道の駅で買った大きな冬瓜はまだまだある。2日目は、鶏の手羽先といっしょに煮込んだ。昨日の豚バラ以上にだしがでて抜群においしい。振り売りのおばちゃんから買った4匹500円のササガレイの干物といっしょに食べたら、飯と酒がとまらなくなるのだ。 -
料理
栗ご飯と蛸と冬瓜のごちそう
年に一度は栗ごはん。今年は能登栗。炊きあがるとこんなたっぷりのとれたての栗が表面に。振り売りのおばちゃんから買った蛸1匹は、刺身のほかに酢の物に。冬瓜は豚バラ肉といっしょに煮る。ひやおろしの酒がすすむのだ……