四十肩

町内の新年会。料理旅館の宴会場を貸し切り。
この日のために、会費8000円を1年間積み立てた。
気が楽なので、となりのばあちゃんと並んで座る。
ばあちゃんは食前酒を見つめ、
「もう、わしも長くない。来年の新年会は出られんかもしれん」
と気弱なことを言う。
「年末は肩が痛くて上がらんようになった。『四十肩』やな」
四十肩…。何歳サバ読んでんねん!!
「で、もう大丈夫なの?」と一応心配すると、
「なーもなーも、この通り!!」と、グルングルン腕を振り回した。
ばあちゃん、まだ当分新年会に出られると思うよ。

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