妄想世情観察– category –
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妄想世情観察
天神祭
偶然、天神祭の宵山の日に天神橋筋商店街にいた。 商店街の若者が祭囃子を唄って踊る。 でもなんかヘンだ。「ヘイヘイヘイヘイ!!」 掛け声と踊りがラップなのだ。「よさこいソーラン」とか 「サムライブルー」だとか、新しいナショナリズムのカタチ... -
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寺子屋
儒学者中江藤樹の出身地である滋賀県近江高島市で子ども達に「寺子屋」で「論語」を教えている取り組みをテレビが紹介していた。姿勢を正したおじさんが「子、曰く・・・」と腹の底から声を出すのに対し、ぽかんとした子どもの顔が印象的だった。 -
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男の品格、という人
本の広告に 「男の品格」というのが載っていた。 ~仕事は男の中身を作り、遊びは男の行間を広くする。 会社、課程、恋愛、趣味、美学、人生観…… 男が誇りを取り戻せば、きっとこの国は凛とする~ のだそうだ。 「銀座のママが教える... -
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宗教じゃないのよ倫理は
ファミレスで晩ご飯を一人で食べていると、 中年のおばさん2人組の会話が聞こえてきた。 「でも、それって宗教でしょ?」 「ううん、宗教ちゃうよ。倫理、道徳ヨ」 そんなんで簡単にダマされるかっ?! -
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七夕
近所のビヤホールに七夕飾りが出ていた。「ご自由にお願い事を書いてください」 と、 ペンと色紙が用意されていた。 子どもの字で「弁護士になれますように」 「おかねもちになりたい」 う~む。 大人の字で「商売繁盛 家内安全 国際平和」「世界... -
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老人よ杖を取れ!
職場での会話。50代の女性は実父が九州の特養にいる。気遣いはしつつも、兄夫婦に任せているので、制度の変更までは知らない。「特養の食費が自己負担になって月6万円増だって」 と私が言うと、初めて知ったようで、「ひっどー!だってお年寄りって... -
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国保減免申請3
下町おばあちゃん達はヒマをもてあまし、ぐるりと役所を見渡し、新たなターゲットを見つけた。「あそこの人ヒマそうやな」ごった返す「介護保険課」に比べ、「市民サービス課」は平常業務。こっちは生きるか死ぬかって時に、公務員はヒマなくせにたくさん... -
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国保減免申請2
上品おばあちゃんが立ち去った後、2人の下町ばあちゃんが「『税理士』、やって。そうとう儲けるハズやで。 でなきゃ、フツウ税理士なんかに相談しいひんで。 金持ちひけらかしてイヤミやな。こんなとこ来る人ちゃうやん」 どっちも年金暮らしであるこ... -
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国保減免申請1
用事があって役所へ行ったら、いつになくごったがえしていた。国民健康保険が値上がりし、その説明と減免の申請にきているお年寄りたちだった。40人待ちのカードを受け取って、仕方なく、ソファで自分の順番を待った。すると下町風の2人のおばあちゃ... -
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道後のバァちゃん気質2
私が髪の毛を乾かしてると、鏡越しに2人の風呂上がりのバァちゃんがおしゃべりしてるのが見えた。そこへ帰り支度をすませたバァちゃんがやってきた。ほっぺをチョンチョンとつついて話しかける姿はおちゃめでかわいい。「いやぁ久しぶりィ。元気やった?...